なかみがない

久しぶりにゼリー、アイス以外のものを食べることができた。かにかまとぶどう。うれしい。おいしい。10分毎に起きていたのが、2時半頃に2回起きただけでそれ以外の時間はぐっすり眠ることができた。とてもうれしい。


明日は頑張って大好きなほうれん草を食べてみようかなと考えていると、自然と胸がわくわくする。食事ってこんなにも楽しいものなんだ!と、料理人を目指しそうな勢いではあるけれど、私は人に自分が作ったものを食べさせるのはあまり得意ではない。食べさせる以外にも、見せたり、聞かせたり、自分の一部を見せるような行為に躊躇いを感じてしまう。顔が見えない相手なら平気だけれど、したしければ親しいほど、どんな形であれ私の中身の部分を知られてしまうのは、怖い。


今の薬も飲んでいると少し気持ち悪くなるタイプのもので、飲んだあとは憂鬱だった。けれど、良くなっている感覚があるから、治るまではどうにか耐えたい。


好きなものは?と聞かれると、すごく困ってしまう。皆それぞれ強みがあって、それに沿ったものを好きと言っているのに、私だけそれがないことを痛感してしまうからだ。がらくたの中から、見せてもいいものを探しているような気分になる。


私は楽器もやってないし、英語も得意ではないし、料理も人並みにはできるけれど、得意かと言われればそうではない。ゲームもあんまりやらないし、詳しいと胸を張れるほど、アニメも、映画も、漫画も、音楽も詳しくない。


ゲーム配信で食べていけるほど稼げるくらいゲームが好き。ひとつの曲を分析して、音が人に与える力を感じるのが好きだから音楽が好き。なんでも作れて、人を喜ばせるのが好きだから料理が好き。旅行が好きで、留学経験があるくらい英語が好き。周りがすごい人ばかりだから、余計に劣等感を感じてしまう。


私が得意なことといえば最優秀賞を取れなかった絵くらいで、でもそれも子供の頃に絵を褒められたのがきっかけでなんとなく描き始め、今はもう描いていない程度の。


色々なものを経験する気力も、体力も、時間も、お金もないし、それを言い訳にするなと言われて悔しくなれるほど真っ直ぐな性格もしていない。けれど、なにかをしたい。でも、なにをしたいのかがわからない。見つけたと思っても、適当な言い訳を考えてそこから逃げてしまう。


後悔はしたくない。強くなって、誰にも馬鹿にされずに、自分の意思を貫き通せるようになりたい。けど、いつだって自分を一番馬鹿にしているのは私であるという紛れもない事実の覆し方が分からない。


もしいつか分かるとするなら、大切なものを手放してしまう前だと良いし、明日ならもっと良い。




そして、本当に、温かいお米を食べたい。

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