病院とラーメン屋は同じシステムなのかもしれない
夜、眠っても毎回必ず10分おきに起きてしまう。激痛に耐えながら、アクエリアスを飲んではうがいをし、吐く。さすがにおかしいと苦しいほどに腫れた喉を抑えながら、私は3度目の病院に行くことを決意した。
朝まで10分おきに起きていた割には体調は大丈夫で、熱は38.4℃はあったが目眩もなかった。
午後、今まで行ったところとは別の病院に行くといつもは鼻に綿棒のようなものをぐりぐりとされるのに、今日は喉にされた。10分ほど待っててねとやさしく言われ、やさしさにすぐなびいてしまう私は喉が痛いのを無視してはい!と返事をし、待った。
しばらくするとカーテンで区切られたベッドに連れていかれて、数分ほど待ったあと、カーテンを開いた先に立つ優しそうな顔をした男の先生に、「溶連菌が陽性でした」と言われた。返事をする間もなく、腫れてぼこっとなった首とそうはなっていない首を両手で挟んでぐりんぐりんとこねるように押された。「痛いですか?」と聞かれたが、苦しくてそれどころではない。私にはそんな趣味もないのだから、急に首を両側から押されても驚きと若干の恐怖しかなかった。だいぶこねくり回されたあと、なんとか「痛くは無いです(びっくりしたし苦しいけど)」と返すと、先生は手を離した。
質問はあるかと聞かれたので、じんじんする首をさすりながら「夜何回も起きちゃうんですけど、前貰った薬の副作用ですか?」と聞くと、半笑いでしんどいからだと思いますよと返された。お医者様からしたら納豆はネバネバするくらいの常識なのかもしれないけれど、だから私はこの病院に来たくなかったんだよな…と心を閉ざしてしまった。
きっと先生も一日中働いて疲れていたんだろう。きっとそう。私だっていつも完璧でいるなんて無理だし、仕方ないことなのかもしれない。
そんなことより、ここ2週間ほど私を苦しめていたものの原因がわかったということは、いつぞやの古傷を抉られたことを帳消しにしてくれた。薬が効けば、私はもう何も文句を言うことは無い。
いつもなら病院に行ったことでハイになりハンバーグ弁当を買ってしまうところだけれど、ここ数日ののどの痛さと先生の首グリグリは私を正気のままでいさせてくれた。
溶連菌、どうか私の喉から去ってください。
はやくお米を食べたいです。美味しそうにご飯を食べるカツオを見ながら、悲しむ日曜日なんてもう過ごしたくないです。お願いします。
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