ミューズ(粗大ごみの女神)
粗大ごみの女神を捨てにいく。深夜遅く、寒さに震えながら、僕は再び粗大ごみの女神を育ててしまった。
僕の妄想。密かにこびりついた貧乏神のように、それはプラスチックの造花のように部屋を飾る。ただいつの間にか埃にまみれ色褪せた女神となって僕を縛りつける。
例えば旅を夢見て、それが死地へのお遍路だと気がついて、足はぼろぼろ、腹は下して、それでも素晴らしい旅だったと満足させよう。
そしていつしか草臥れた男の顔がそこにあるだけで、粗大ごみの女神は微笑むのだろうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます