第3話 出会い1
あの頃は隣国との関係がきな臭くなり、騎士と従騎士は、兵士の一員として演習を繰り返していた。従騎士になりたてのノアとヴィクトルは、王宮の演習場で初めて顔を合わせた。
演習場の隅にある荷物置き場に、従騎士たちがそれぞれの騎士の主のもちものを整頓して並べ終え、演習に加わるため装具を身にまとっていたところに、ヴィクトルが入ってきた。
ウェーブがかったプラチナブロンドを後ろで一つに結んだノアを見て、ヴィクトルが驚きに目を見張り、開口一番とんでもないことを口走った。
「どうして演習場に男装の従騎士がいるんだ? 剣の稽古はままごと遊びじゃないんだぞ。怪我をしないうちにさっさと帰れ」
表面上は美しくたおやかなレディーにも引けを取らないと噂されるノアは、実はかなり勝気なところがある。ヴィクトルの言葉を侮蔑と取ったノアは、怒りに身を震わせながら、自分よりも一回りも大きなヴィクトルに臆することもなく怒鳴り返した。
「なんだと⁉ 僕は男だ。お前ちゃんと目が見えているのか? 男女の区別もつかないくらい目が悪いのなら、お前こそ戦場では役に立たないだろう。足手まといにならないように出ていけよ」
「きさま、俺がハリフォード伯爵家のヴィクトルと知って生意気な口を利くのか? 名を名乗れ。剣でお前のプライドごと切り刻んでやる」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます