第2話
その日の放課後ゆいが一人でいたので勇気を出して声を掛けた。
「ねぇゆい…私なんかしたかな」
「…知らない。自分でなにかしたって思ったならそうなんじゃない?」
「…え?」
「てゆうか、もう話しかけないでくれる?りんかと居ると疲れるんだよねー笑笑自己中女」
なにを言っているのか…わからなかった。
現実か夢か。
夢であってほしかった。
「あ!!やっとみか来た!!遅いよ〜!!」
「ごめんごめん笑笑」
「みかが遅いせいであいつに話しかけられたんだけど!?笑」
「えーごめんー笑あ、じゃあお詫びにマック寄ってこ!」
「おお!さいこー!」
楽しげに話す二人をよそに私は恐怖と悲しさで覆われていた。
ゆいがあんなこと言うとは知らなかった、みかがあんなに怖い人だとは思わなかった。
ただ怖かった、悲しかった。
「…私の、せい?」
それからというものの私は二人がだんだん怖くなっていった。
二人の話し声が聞こえると怖くなっていつの間にか呼吸が苦しくなる時があった。
でも誰にも相談できない。したくない。迷惑をかけたくなかった。迷惑をかけたら嫌われる。これ以上嫌われるのはごめんだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます