第3話 舞台の幕引き
私には夢がありましたヴィクトリアにも話していない夢です。
それは世界旅行です。戦争が始まる前世界は豊かであったのですが旅行するとなると少し面倒でした。
なぜなら魔法科学条約によって魔法国は魔法国のみ、科学国は科学国のみの接触しかできなかったからです。私は科学国へ行ってみたかったし科学の文化を享受したかった。
しかしそれも無に帰った今もうどうでもよいですね
...果たして本当にそうでしょうか。人類の文化が消え去った今こそ私は本当に自由に生きられるのでは?
世界を享受するのなら今しかないのでは?
かつての友は死にましたが今はメアリーがいます忘れてないですよ。
しかしメアリーに乗って移動するのも簡単ではありませんしまずメアリーが大変でしょう。
悩みどころですね。こんな時昔は同僚に助けを求めていたのですが今は脳なししかいませんからね。
ところで私の部屋は残っているのでしょうか。
まさかまだ残っているとは。かなり綺麗に残っていますねまあ元々ベッドとテーブルしかない部屋ですが。ベッドに横たわり考えます移動方法を。
うーん...これは...でも...やっぱり...
こらメアリー私の足を舐め回すのを控えて下さい。
突然閃きました。この城は無数の死体が転がっています。これら全てを操ることができれば可能性はあります。やってみましょう。
やはりこの数の死体を操るのは大変ですね。次に死体を城に吸収させます。そしてこれからが大変ですメアリー掴まっていて下さい。
おお! 最高です! 数多の死体は城と同化し、死体化したザンダロードを見事操ることが出来ました。
正直出来るとは思わなかったのですが死者の体だから出来たのでしょうか。城の底に触手を生やし移動させます。
衝撃とともに城が移動し始めました。メアリーとは比べようもなく速いその城を腐敗城と名付けました
死霊術師は腐敗城を操る という論文を提出したい所ですが今は風を浴びましょう。
メアリーも気持ちよさそうに風を浴びています。
楽しいですね。
______________________________________
文明が滅び世界は原始の姿に戻りました。
これから自然豊かな状態に戻るには長い時間がかかるでしょうしかしそんな状態でも世界はやはり美しいですね。
本当に。ところで戦争の原因はよく分かっていないのですが魔法同盟国の1人が科学同盟国へ魔法技術を持ち込んだためと言われていますが実際のところどうなのでしょうか。まあいいでしょう。
科学同盟国の水は虹色なのですね。美しい。
ではここまでとしましょう。ここまで見てくれてありがとう。メアリーもありがとうと言いましょう。
死霊術師は腐敗城を操る @AsuAsaAshita
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます