第8話崩壊…
文子は家に帰り、ビニール袋を抱えたまま玄関で固まった。娘の「変な生臭い匂い……」という言葉が耳に残り、胸がざわめく。旦那には裸すら見せていない。結婚して二十年、セックスはいつも暗闇で、電気をつけることすら拒んできた。股間の毛は旦那にも見せたことがない。なのに今、ツルツルに剃り上げられた恥丘は、佐藤の精液でべとべとだ。太ももを伝う感触がまだ残っている。
その夜、下の男の子(小学三年生)が「ママ、一緒にお風呂入ろ!」とせがんだ。文子は断れず、仕方なく浴室へ。子供は無邪気に湯船に飛び込み、ふと文子の股間を見て目を丸くする。
「わぁ! ママ、毛がない! 僕と一緒で毛がないよ!」
叫び声が浴室に響き、ドアの向こうまで届いた。文子は慌ててタオルで隠したが、遅かった。旦那はリビングでテレビを見ていたはずだ。耳に入ったであろう。文子は「剃刀で切っちゃって……」とか「ムダ毛処理で……」とか、言い訳はいくらでも作れると思った。旦那は鈍感だから、誤魔化せると。
だが二、三日後、限界が来た。
佐藤に会いたい。身を捧げたい。ツルツルの股間が疼く。夜中、布団の中で指を這わせても、あの施術室の熱さは蘇らない。佐藤の指、舌、ペニス。子宮を突き上げる衝撃。精液がどろりと溢れる感触。思い出すだけで愛液が溢れ、シーツが濡れる。
我慢できず、旦那に当たり散らした。
「あなたはいつも仕事ばかり! 私を女として見てくれない!」
きっかけは些細なことだった。夕食の味付け。旦那は黙って箸を置き、ため息をついた。
「文子、お前……最近変だぞ」
文子はビクッとした。旦那は低脳だと思っていた。気づいていないはずだ。だが次の瞬間、旦那の声が低く響いた。
「男の所に、とっとと行け! 帰ってくるな!」
捨て台詞だった。文子は凍りついた。バレてる。息子の「お母さん毛がない」という声も、制服の生臭い匂いも、全部つながった。旦那は知っていた。
夫婦喧嘩は激化した。文子は計算した。旦那に暴力を振るわせれば、DVとしてでっち上げられる。離婚の切り札になる。だが、旦那は手を上げなかった。ただ冷たく見据えるだけだった。
文子の声は裏返った。
「どこまで知ってるのよ!?」
旦那は黙って立っている。証拠は見せない。ただ「全部知ってる」とだけ。
文子は暴力を振るわれる様に誇張しながら話始めたがあの強い快感を思い出してしまい目は完全に蕩け、焦点が宙を泳ぐ。唇は半開きで涎が糸を引き、頬は紅潮し、鼠径部は勝手にひくひく収縮している。スカート越しに指が鼠径部を這い、布越しにクリトリスを押し、円を描く。愛液がパンツを透けさせ、太ももを伝い、床にぽたぽたと滴る。
「あの人の手……指……舌……おちんちん……全部、私を狂わせるの……」
声は熱く、甘く、卑猥に震える。
「鼠径部マッサージの時、佐藤さんの指が太ももの付け根を這って……恥丘のすぐ横をぐりぐり押すの。親指で鼠径リンパを押し流すたび、クリトリスがビクビク跳ねて、子宮がキュンって疼く。指先が膣唇の外側をなぞるだけで、愛液がどろっと溢れて……もう我慢できないくらい濡れてた」
両手が自分の太ももに這う。スカートを捲り、パンツ越しに鼠径部を強く押す。クリトリスが布越しに震え、愛液がさらに溢れる。
「前戯だけでイッちゃうの。佐藤さんの舌がクリトリスをぺろぺろ舐め回して、包皮を吸い上げて、歯で軽く噛むたび、電流が走る。指が膣口をぐるぐる回して、中指が少し入ってGスポットをこりこり擦ると……『あぁっ! イク!』って叫びながら、潮吹きみたいに愛液が噴き出して……施術台がびしょびしょ」
指がパンツの中に潜り込み、ツルツルの恥丘を撫でる。クリトリスを摘み、上下に激しく擦る。腰が勝手にくねり、膣口が空気を吸い込むように開閉する。
「その後、我慢できなくて……私から佐藤さんのおちんちん咥えた。太くて脈打つ血管が舌に感じられて、亀頭の裏筋を舌先で這うと、カウパー液がどろっと出て……喉奥まで押し込まれて、涎が糸引いて……でも欲しくて欲しくて……」
両手で乳房を鷲掴み。ブラウス越しに乳首を摘み、捻り、引っ張る。乳首が痛いほど尖り、乳輪が汗で光る。
「挿入は正常位。スカート捲って、パンツ横にずらして……佐藤さんの亀頭が膣口をこじ開ける瞬間、子宮が『来て!』って叫んでるみたいに収縮して……根元まで入ると恥丘がペニスにぴったり密着して、クリトリスが根元に擦れて……膣壁の肉襞が亀頭を絡め取るのを感じるたび、脳が真っ白になる」
腰が前に突き出される。愛液が太ももを伝い、床に滴る。
「バックは四つん這い。佐藤さんの手が尻肉を乱暴に掴んで、ぽっちゃり贅肉が波打つ。ペニスが膣奥を抉って、子宮口をドンドン打ちつける。睾丸がクリトリスにぶつかるたび、電流が走る。中出しされた瞬間、ドクドクって熱い精液が子宮に注がれて……溢れて、太ももを伝って……」
目が完全に白目を剥き、舌がだらしなく出る。涎が糸を引いて顎を伝い、ブラウスを濡らす。
「佐藤さんの指は私の全部を知ってる。クリトリスをどう弾けばいいか、Gスポットをどう擦ればいいか、子宮口をどう突けばいいか……舌は私の味を全部舐め尽くす。おちんちんは私の奥底まで届いて、精液で満たしてくれる……」
鼠径部を撫で続ける。愛液が床に染みを作る。
「あなたには……暗闇でこそこそしかできないけど……佐藤さんは私の全部を見て、犯して、精液で汚して……私はあそこで初めて、女に戻ったの……」
旦那の顔が蒼白になる。文子は恍惚のまま立ち上がり、しかし玄関には行かない。
「離婚? しないわ。私はここにいる。子供たちと一緒に」
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