僕宛に?
さっきの"穴"よりかは理解できたが、やっぱり難しい。
僕が存在しないとしたら、なぜここにいる?いや、これも空想なのかもしれない。
また、別の映像が流れた。
さっきの"穴"だ。うん?なんか、穴の中にいる。そこには僕がいた。目を真っ黒にして、穴から顔だけを出して、僕を見ている。怖い。YouTubeのホラー動画を見ているよう。もう、存在しないけど...
映像が切れた。僕の空想は何を伝えたいんだろう。あの、僕が今までいた宇宙が空想だったなんて、今となっては悲しみも驚きもある。
僕がいた宇宙では、(僕が死ぬまでの空想の世界)誰しもが1度は「この世界は自分だけしか存在しない。」と思う現象があるが、それは、僕への"警告"または"ネタバレ"だったのかもしれない。あの警告が今こうして繋がっているとは、思いもしなかった。
僕の兄も言っていた。「僕が死んだら、この世のすべてのことを知りたい。」兄...そっか、兄という概念も存在しないのか。
まあ、僕は今こうして、この世のすべてを知った。
僕は死ぬことができないのだろうか...今僕ができることといえば、また前までいた宇宙の続きを空想するか、全く新しいものを空想するか、ずっとここにいるかの、3つだけだ...
僕の身体も空想なのか...待てよ、今ここで話している僕は誰だ?空想なのだとしたら、僕はどうやって考えているんだ?空想の身体が寒がっている。
オェ...
考えれば考えるほど、混乱するし、気持ち悪くなる。今は怖い。ただ怖い。青色の空間で空想の僕。
僕は何なんだろう...
オェ...
僕は吐いた。
涙が溢れる。僕は一人だし、何もかもが空想。45年間空想の世界で時を過ごしていたとは、でも、今は何もない。それは、
時間でさえも。___
オスカー @oscar0404
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。 の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます