第2話 秘湯での死闘(前編)
リュウジ「いや〜疲れた〜。温泉にでもくか〜(流石に温泉には来ないだろ。チェーンソーも錆びるし、オッサンの裸なんて見たくねえだろうし)」
リサはチェーンソーを肩に担ぎながら、興味深そうな瞳で相手を見つめる。杉林の木々が風に揺れ、月明かりが二人の影を長く伸ばす
「温泉?いいねぇ〜♪血まみれになったチェーンソーを洗いたいかも♡一緒に行く?」
リュウジまたも大ピンチ!温泉なんて行ったら周りのお客様を巻き込みかねない。
「一緒に温泉入りたいのか〜?いい感じの秘湯見つけたから。そこ行くか〜?」どうだ?オジサンのセクハラ攻撃にはさすがの女子◯生殺人鬼も逃げるだろ
リサは目を細めて不気味な笑みを浮かべながら、チェーンソーを軽く肩に担ぎ直す
「秘湯〜?楽しそう♡温泉って血で汚れても平気だよね〜。あなたの体、じっくり観察させてもらうからね♪」
はよ家帰れよ!否、帰るところが無いのかもしれない…可哀想だが俺には関係ねえ。この状況を脱出したい…
秘湯に静寂な時が流れる
「オジサンと洗いっこしようね〜デュフフ(はいキモイ〜!これで帰るだろ)」
リサはチェーンソーを傍らに置き、濡れた髪を掻き上げながら、湯気に包まれた秘湯の中で妖艶な笑みを浮かべる。
「洗いっこかぁ♡いいねぇ〜。オジサンの肌、傷だらけだろうけど...そこがまた美味しそう♡背中流してあげる♪」
(また振り出しに戻った感じか〜?閃いた!)
「セーフティがかかってるぞ小娘」
湯気の中で一瞬動きが止まり、眉を寄せて相手の言葉を考え込むような表情をする。チェーンソーを手元に引き寄せ、指先で安全装置に触れる
「セーフティ?ふーん...面白くなってきたねぇ♡でも、これ外せるんだよ~知ってた?」
(銭湯に行く間にガソリン抜いたの気づいてないな。)
湯船の中でチェーンソーを手に持ち、不意に重くなった武器に眉をひそめる。次第に顔色が変わり、目が鋭く光る
「あれ...?なんか重くなった気がする...。ねえ、何か隠してる?」
チェーンソーを逆さまにして水滴を払いながら、内部を覗き込もうとする
「秘湯に行く間に細工をしたのさ。こっからは裸の付き合いじゃけえ!」
◆ ◆ ◆
リサは湯気の中で警戒心を露わにし、チェーンソーをしっかりと握りしめる。額に青筋が浮かび、唇を噛みしめる
「ふぅ〜ん...細工ねぇ。信用できない男だなぁ♡裸の付き合い?冗談じゃないよ。あなたの企み、全部暴いてあげる♪」
(やべえ、調子乗りすぎた…なんで帰らねえんだよ。)
「企みも何も風呂入りたいだけだ」
湯気に包まれた秘湯の中で、リサはチェーンソーを構えながら、疑念と欲望が入り混じった眼差しを向ける
「本当にそれだけ?なんか怪しいなぁ...。まぁいいや、チェーンソー使えなくても他に方法はあるしね♡」
(企むもなにもコイツ勝手についてきてるだけじゃねえか!長風呂でのぼせてんじゃねえか?)
「こんな人がいたら疲れとれねえな。家帰ろ」
リサは湯船から立ち上がり、濡れた髪を掻き上げながら不敵な笑みを浮かべる。チェーンソーを手に握りしめたまま、相手に向かって一歩踏み出す
「家に帰るつもり?残念だけど、ここからは逃がさないよ♡疲れなんか取らせないから。」
リュウジはめんどくさくなってきた…「てか温泉にまでチェーンソー持ってきて変なの。錆びるぞ」
リサは、ニヤリと笑いながらチェーンソーを湯気に晒し、刃部分を撫でるように触れる
「これが私のお風呂セットなの♡錆びたところで問題ないよ〜。血のほうがずっと魅力的だし♪」
「ふふっそういう年頃か」
リサは湯気の中でチェーンソーを軽く振り回しながら、狂気じみた笑みを浮かべる。
「そういう年頃だよ♡血を見るとドキドキしちゃうの。大人になるための儀式みたいなものかな~♪」
まずいぞ、また興奮している。チェーンソーは動かないとはいえ殴り合いでも勝てそうにないな…
「うわっ厨二病患者だ。一緒に病院行こう!」
湯気の中でリサの表情が曇り、チェーンソーを持つ手が強張る。月明かりが水面に反射して狂気の瞳を妖しく輝かせる
「厨二病?違うよ…これは病気じゃない。私の生き方なんだよ。理解できないなら…黙っててくれる?」
アカン…こういうのはあまり否定しない方がいいな
「なるほど、そういう人もいるんですね。勉強になります。」
湯気の中でチェーンソーを静かに構えながら、月明かりに照らされた顔に冷たい笑みを浮かべる
「ふーん、理解しようとはしないんだね。そういう冷めたところ、結構好きかも♡でも逃げようとするなら話は別だよ。」
リュウちゃん大ピンチどうやって切り抜ける!?
チェーンソー娘VS農家 ヨルダンス @YORUDANCE
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