チェーンソー娘VS農家
ヨルダンス
第1話 丸太は持ったか?
殺人鬼姫川リサはチェーンソーをガンスピンのように回しながら散歩する
姫川リサ「獲物いないかな?」
リュウジ「腹減った〜」
立ちはだかるチェーンソー娘と戦うのは?片田舎の農家のオジサン!?
チェーンソー娘「あはは!獲物み〜つけた♡」
農家のジジババ「オイオイ、死んだわアイツ…」
リュウジ「お嬢ちゃん、チェーンソーの使い方なってないぜ。村の畑を荒らしにくるなら5秒以内に失せな」
「あはは…なにかっこつけてんのオジサン♡」
しかしそれは仮の姿に過ぎない。元傭兵の隊長リュウジ!彼にとっては殺人鬼のチェーンソーなどおもちゃに過ぎない。刺股以下
作業着のネルシャツをチェーンソーに絡ませボコボコにする俺
農家のジジババ「確実に死んだわアイツ(小娘の方が)」
リュウジ「あ〜あ、また娘とのデートに遅れるぜ…」
なろう系小説や、某ステイサムの映画ならこうなったかもしれない!だが現実は非情である。俺は戦闘力5のただの農家…いや、ドラゴ◯ボールの農家のオジサンってガタイ良いからな。現実世界では強い部類だよな?もしもスカウターがあれば俺の戦闘力2位だろうな…
妄想はこのくらいにしよう
リュウジは恐怖した。熊に遭遇した時のようにゆっくり後退りしなが杉林に逃げる。
リサはチェーンソーを手に舌なめずりしながらリュウジを追いかける。
「逃げるなんて賢い〜。でも逃さないよ〜。加齢臭が風に乗って鼻先をくすぐるんだよ。隠れても無駄無駄〜♡」
リュウジは後悔した…今まで脂っこいものを好んで食べていたことも、加齢臭が気になって香水をつけていたことも、すべて裏目に出ていたのだ。リュウジの記憶が走馬灯のようによみがえる。
「お前ら丸太は持ったな?」子供の頃呼んだ漫画のあのシーンだ!リュウジはリサに向かって小さな丸太を投げつける。リサは一瞬驚いたがチェーンソーで真っ二つにする。
リサ「意外と抵抗するじゃん〜でも無駄だよ♡」
リュウジは次々と丸太を投げつける
リサは汗ばむ額と興奮で高揚した表情で次々と丸太を真っ二つにする
「無駄だって言ってんじゃ〜ん。もっと面白いことしようよ〜オジサン」
リュウジ大ピンチ!この状況どうやってリュウジは切り抜けるんだ?閃いた!
リュウジ「やったー!今日の分の薪割り終わった〜手伝ってくれてありがとうな。」
リサは突然の優しい言葉に戸惑いチェーンソーのスイッチを切る
「え?手伝うってそういうこと…?まあ、暇だったし…」困惑した表情が月明かりに照らされる。
不審げな眼差しで相手を見つめながら、チェーンソーを脇に抱え直す。月明かりの下で歪んだ微笑みを浮かべる
リュウジは安堵からか涙を流す
「ふ~ん、泣くほど嬉しいんだぁ。そんなに困ってたの?薪割りなんて私に任せときなよ~♪」
チェーンソーを地面に置き、両手を腰に当てながら、月明かりに照らされた杉林の中で首を傾げる
「ねぇ、なんか変だよ?さっきまで逃げ回ってたのに急に感謝されても...。あなた、本当に面白い人だねぇ♡」
なんか気に入られたようだ。流石俺!家について来られたら厄介だ。温泉に入って適当にまくか…
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