第8話
「おーいアーシュ ーナナーラルー」
「ミストたちは今出たところ?」
「そうだよ」
「夜ご飯っていつだっけ?」
「呼べばすぐ来るよ」
ohさすが貴族
ん?なんかすごい数の魔力反応があるな。
『なんかあったの?』
『南西に大きめな魔力反応を確認。なんらかの大きな魔獣が動いた結果近くの魔獣が逃亡したと思われます。』
『3次元魔法 確撃 電撃、3次元魔法 確撃 核砲撃』
『鎮圧完了です』
「みなさん!近くに大量の魔物が出ました。すぐに避難してください!」
「伝令!大量の魔物発生!しかし瞬時に落雷によって殲滅!全滅したと思われます!」
「へーよかったじゃん。旅行続行できそうだね!」
「そうだね!」
「じゃあ外を観光してからご飯にしようか」
「そうだな」
外を観光してみるとなんかの宗教の象とかよくわかんない武器とか色々あるけどどの世界も変な物が売ってるんだな。
「ねえねえこれ綺麗じゃない?みんなで一つづつ買ってこうよ!」
ラルが見せたのは6枚の花びらで1つの銀のピアスだった。
「お目が高いねぇお嬢ちゃん。それは未来への希望と持続の意味がこもった6つで一つのやつなのさ」
このお婆さんすごく怪しい。でも買ってみるのもいいかもしれない。変な魔道具でもなさそうだし。
「僕はいいと思うよ」
「私も」
「私も」
「僕も」
「俺もいいと思うぜ」
「じゃあこれください!」
「毎度あり!」
「これみんなずっとつけてね!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
みんなとの旅行から帰ってきたら応接室に隊長がいた。名前なんだっけ?
えーと。わすれた!
『国防軍第二部隊隊長イルトス・セルメアです。』
そうだった。
「ミストおかえり。旅行先で起きた事件について聞き取り調査がしたいらしいよ」
「わかったよ」
「では私はまだ仕事があるからしっかりやるんだよ」
「ウィリアムも下がっていいよ」
「…わかりました」
「さてなんのお話でしたっけ?」
「さっきも言った通りで魔獣事件のお話ですよ。おかしいと思いません?落雷が"全ての魔獣"に直撃したんですよ、何か知りませんか?」
「11歳の子供には何もわかりませんねぇ」
「そうですか。続いて軍属のお話ですが、今のところ6部隊から7部隊に拡張し、私が隊長であなたが副隊長となっております。給与は月200万、任務成功報酬が別で支払われることになります。」
「わかりました。第七に映るのですね」
「強大な力の管理を押し付けられたのですよ。」
「大変ですねぇ」
「いつから出勤ですか?学校のある時間はいけませんよ?」
「そちらはこっちで調整します。そうでなくても第七は武力がメインなので遠隔でやってもらってもいいですよ?一昨日みたいにね?」
「なんのことかわかりませんね」
「基本的な仕事は軍の訓練です。第七は魔法と体術の組み合わせた戦いが基本となるので体術をまず習得してくださいね」
「わかった」
「以上となるので学校のあとは体術を教えるので私の屋敷に来てくださいね。」
「はーい」
「ではお疲れ様でした」
私の名前はウィリアム。ケミストラー家のミスト様に仕える執事だ。私は若い頃冒険者をしており戦った聖龍ホルシオ・ガナキーに加護をいただき寿命が長くなっている。そんな変わり者の私は気になっている事がある。私はミスト様に仕えて11年あの人は何か隠している日を重ねるたびに内蔵魔力が増えていき2年前には私が倒した最高位の魔物をこえてた。しかしある日を境に殆どわからなくなるまでに小さくなってしまい困惑した。それだけではないミスト様は数学と魔法の学力は圧倒的なのにそれ以外が平均以下という成績だ。貴族社会では大変になるだろうと思っていた。しかし急に下級学校の最後のテストで全て80点という点になった。数学と魔法もだ。私は何かミスト様は隠していると思う。さっきの魔獣事件の調査だっておかしい。私もその場にいたのだ。聞くなら多い事に越した事はない。なら何故あの調査官は許したのだろうか?もしかしたらもう国とも繋がっているのかもしれない。将来が楽しみだ。過去に見たあの膨大な魔力を思い出すとミスト様が行く未来が気になってしょうがない。これからもずっと仕えていければいいと思う。
『報告です。以前から気になっていた事がわかりました』
『何それ』
『執事ウィリアムについてです』
『ウィリアムがどうしたの?』
『彼の者はかなり強いと思われます。私の魔力探知の精度が上がり精密にこの旅行中に調べたところあなたの5番の一ほどありました。』
『まじ?』
『なのであなたの実力を薄々感じているかもしれません』
確かに…魔獣が討伐されたと聞いて確認もせずにいた。僕のことを少し気づいているかもしれない。まぁいいか。
『それだけではなく、龍の気配がします。』
思ったよりも大物かもね。今度聞いてみよう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます