第7話

隊長が帰ったあと僕はテナルナの夜ご飯を作った。あと新しく魔法を作ろうと思っていた。隊長がきたので忘れていたが、力の向きに関する魔法を律におとさなくては!名前をベクトル魔法としよう。ベクトル魔法は自分で試した結果かなり調整が難しかった。なので、ゲームみたに調整できるようにするための新しい魔法系体が必要だ。なのでベクトル魔法を飛行魔法と組み合わせて前、後ろ左右、上下を任意で変更できるようにしたため、新しく魔法を起動せずに済むようになった。これは常時展開することができるので魔法装備と名付けるとこにした。


『外付け記憶装置が完成しました。』

『見せてよ』

『説明します。この外付け記憶装置は常に自分の背中に展開しており展開時は後ろに広がります。魔法を指定すると刻印された魔法が展開、発動され従来よりも大幅展開速度が上がりました。しかし、途中で干渉するような魔法は向いておらず展開したら自分で操作する必要があります。そして背中に展開する見た目から"翼"と名づけました。今は20枚の展開が可能で後から付け足すこともできます。既存の魔法術式は全て刻印されており、今は13枚までが埋まっております。』

『よくできてるね。そこに付け足して一枚づつ展開して、1枚あたり僕の魔力を10分の一に抑えて欲しいんだ。隠すのがとても大変で、たぶん隊長も気づいてたから隠せると便利なんだよね。』

『了』


これで一旦僕の課題はほぼ解決したと言っていいだろう。もうそろそろ学末試験だから勉強しておかねば…

『ねぇ律。魔法以外も記憶できる?』

『魔法以外の方が簡単です。しかし魔法と混じるのを防ぐためにもう一つ外付け記憶装置を作ることを推奨します』

『使って』

『完了しました。』

僕はそこにメモ機能、電卓機能、録音、録画、画像を記憶することとにした。特に電卓は作るのが大変だった。2進数を扱う上で律にも教えつつ最後は作ってもらったので。きつかったのは律だと思う。なぜこんなのを作ったんだって?そりゃ魔法の精密射撃とか座標を把握するためだよ。断じてテストでずるをしたいとかそうゆうのではない!決して!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ネオおはよう」

「ミストおはよう。テストは大丈夫?」

「もちろんだよ」

「本当に?大丈夫?カンニングはテスト以外じゃ使えないよ?」

「ソンナコトシナイヨー」

いつでもどこでも誰にもみられずにカンニングできる僕には関係ない!そもそもみんな思考加速ではやくしてるんだから僕も魔法使ったっていいと思う。

「ミストおはよう!」

「アーシュおはよう」

「テストは大丈夫?上記や学校に上がるときに見られるから真面目にやるんだよ?また教えよっか?」

「なんでみんなそんな心配するんだ!そんなに信用ならないか?!」

「「うん」」

「泣くよ?泣くからね?」

「じゃあ慰めてあげないとね?」

なんと華麗な自作自演。でも可愛いから絵になるのがずるいと思う。



僕は戦慄した。僕の完璧なカンニングが結構難しいことに!教科書から探し出すのは結構大変だわ。探してるうちに時間飛ぶし。あっ!思考加速使おう!


結果を言おうか。ヌルゲーだった。なんか悪い事したみたいだけど。学末テストはどれも80点で止めといた。100点なんて怪しいからね!無事僕の進学が確定したところであとは遊びます。


「休みみんなでどっかいこー」

「どっかってどこよ。ラルはどっか行きたいところでもあるの?」

「みんなで温泉地にでもいこうよ!」

「温泉かぁ前s…じゃなくて言ったことないなぁ」

「ミストはあんまり外でないもんね」

「アーシュさんやまるで僕が引きこもりみたい言うじゃないか」

「えっ?外出るの?」

「ナナまでなにいいだすの?出まくりの遊びまくりだよ?」

「遊ぶって何するの…?」

『『『『地雷踏んだわー』』』』

「えーと…友達と魔法の研究?」

「え?ミスト僕ら以外に友達いたんだ」

「うーん、友達ではないかも?」

「ミスト、どんなひと?」

「顔がよくて仕事ができてなんでもできる人?」

「へぇ…顔がいいねぇ…」

『『『『なんですぐ地雷を踏むんだ!?』』』』

「まぁそんなことより行くのは温泉でいいの?」

「俺はいいぜ」

「わたしも」

「あたしも」

「僕も」

「私もよ」

「じゃあ決まりだね来週末にでも行こうか」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「それじゃあみんな忘れ物はないね?」

今日行くのはアルマ領の温泉地帯だ。ここは美容にいいだとか疲れが取れるとかで観光地化していてかなり人気がある。今日泊まるのは"とてもいい宿"らしい。前世のぼは親が温泉と旅行が好きでかなり行っていたので温泉と宿にはうるさいぞ!?だから結構というかかなり楽しみなのである。みんなでこうして遊びに行くのは久しぶりなので楽しみたい。そして僕の横のアーシュが寝てしまって僕に寄りかかっている。ドキドキする。なんかいい匂いするしあったかいし、前世は香水とかあったけどアーシュはしてないし、女の子はみんないい匂いがするものなのだろうか?なんか僕も眠くなってきた。『3次元魔法  防護結界』よし寝よう。


「ミスト、起きて着いたよ」

「うーん」

「ほら起きて」

僕はアーシュに連れられて外に出た。温泉独特の硫黄の匂いがして少し日本を思い出した。いつか帰ってみたいな…。少しセンチメンタルな気分になってしまった。

「ミスト様いつまでもアーシュ様に頼ってはいけませんよ」

僕に小言を言うのは僕の専属で僕が拠点に行くときに巻くのが1番苦労した執事のウィリアムだ。僕が小さいころこら世話してもらってるけど全く老けない。何かやったんじゃないかと結構本気で思ってる。歩いて15分程観光地内は馬車だと危ないので原則禁止となっているため徒歩だ。徒歩で15分ほどの歩いて宿に着いた。

「大きい…」

大きい。クレーンもなしによく作ったな。魔法って偉大だね。

「予約のグラッドです」

「グラッド様ですね。6部屋で間違いないでしょうか?」

「はいそうです。」

「じゃあみんな行きましょう!ディナーは私の部屋に運ばせるわね」

「ゾークとネオ、少し休憩したら早速温泉行こうね」



「ミスト様このあとどうしますか?」

「お昼寝する。2人が呼びにきたら教えて。」

「わかりました」

あー眠いおやすみ



「ミストさまお迎えが来ましたよ」

「…….わかった」


「ミストぉ遅かったじゃんはやくいこーぜ」

「そうだね」


「「「おぉ〜ひろーい」」」

すごい広い。和風かと思ったけど全然洋風だった。僕は日本人。しっかりとマナーを守って入らなくてはいけない。まずは髪をあらってから身体を洗い湯船にしっかりと浸かっていく。

「あ"あ"ー」

これだよこれめっちゃ気持ちいい。ここに通い詰めたくなってきた。僕の就職先も決まったことだし温泉でも掘って第二拠点にしよう。

「気持ちいいねぇ」

「そうだねぇ」

「2人とも口調溶けてんぞ」

「しょうがないよねぇネオぉ」

「そうだねぇミストォ」


「やっぱお風呂からでた後と言ったらいちごミルクだよね」

「「そうなの?」」

「飲んでみって」

「「「かー」」」

「美味しいでしよ?」

「ほんとだね」

「何時からご飯だっけ?」

「忘れた」

「僕も覚えてないよ」

「後でアーシュ たちに聞けば?」

「そうすっか」

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