第5話

「やったーテスト終わったー!!」

「ミストは嬉しそうだね」

「うんとても」

「ご飯にでもいきますか」

「そだね」


テストは無事終わった。暗記科目はアーシュに教わったのでそこそこできたと思う。今度何かお礼でもしようかな


「みんなどうだった?」

「あたしはできたよ!」

「えっ?ラルって頭いいんだ…」

「ミスト、少なくともあなたよりはできてると思うわよ?あなたはどうだったの?」

「アーシュさんのおかげでなんとかなりました!お礼になんでもします!」

「なんでもね?…」

「「「「あっ」」」」

「そ、そんなことよりナナちゃんとゾークちゃんとライトちゃんはどうだった?」

「私は普通よ」

「俺はちょっと自信ない」

「僕はどれも8割はあると思うよ」

「「すげー」」

「男子2人はしっかりね?」

「ナナちゃんの言う通りだよ。次は助けてあげないよ〜?」

「えっ助けてよ」

「ミスト助けてもらってんのずるっ」

「ずるくないですー戦略の一つですー」

「それよりご飯行こっ!」

「そだね〜」




僕は期末テストを乗り切りついに長期休みになった。ゾークは後継なため休みでも忙しいらしい。ライトはギルドに行って登録してお金を集めるらしいし、遊んでくれそうな人もいないので久しぶりに拠点で魔法を作ろうと思う。


「母さんー」

「どうしたの?」

「ちょっと1週間くらい出かけてくる!」

「いいわよ…って長すぎない?!」

「なんならこの休みずっと出かけてくるー」

「どこいくの?」

「まあちょくちょく戻ってくるって!」

「話を聞きなさーい」


「さて、行くか」

3次元魔法  飛行



「ディザーおひさー」

「随分と遅かったな?あ?」

「怒んないでよ、テストが大変だったんだよ」

「貴様が解けないものなど人間の国にはあるまい?」

「歴史とかは別だね」

「まあいいはやく教えろー」

「おっけ」


ディザレストに教えたあとに僕は早速魔法の研究に入った。今僕が気になるのはこの世界での"死"という扱いである。この記憶がある限り僕の意識と肉体は分離できるという事だろう。そして僕が実証したように魂さえあれば体を用意出来れば蘇る事もできるのだ。

だから大量の魂のサンプルと魂を観察、分解、研究するための魂の視認方法が必要となる。これに関しては少しあてがある。僕が魔力を感知する時いくら少なくとも脳に魔法的な何かの反応があるのだ。老若男女構わずに。ということは魂は魔法もしくは魔力でできているかもしれないので、僕と作れるかもしれないし、作れたら精神攻撃魔法とかも作れそうだよね。ワクワク(((o(*゚▽゚*)o)))


まずは沢山の魂の確認からだね。まずはディザレストを見てみよう!


「ディザ、頭こっちきて」

「何をするのだ?」

「魂の観察」

「また奇妙な事を…まぁ良いだろ。ただし研究結果を我にも教えろよ?」

「いいよー」


さて見るか…

おお、あった少し大きいなふむふむ。

なるほど。スケッチしよ。


龍だけの魂だけじゃ足りないな。僕もギルドにいこう!あそこには戦闘に特化した人がたくさんいるから戦闘時の魂の反応が観察できそうだしね。

「ディザーちょっと出かけてくるー」


さていくか。


「ギルドの登録をしたいんですけど」

「ではお名前と職業を書いてください」

名前…本名はまずいな。じゃあミルトにするか

「お名前はミルトさんで、職業は魔法使いですね。登録時に実力試験があり、そこでランクが決まります審査の者をよんで参りますので少々お待ち下さい」

「わかりました」


「では試験を始めます。相手は元2級の冒険者なので全力でやっても大丈夫です」

「わかりました」

「では始め!!」


2次元魔法 氷剣


「魔術師なのに剣を使うんだな珍しい…」

相手は剣だ僕は使ったことがないので剣の使い方も捌き方も知らないので切り掛かった瞬間にあと6本くらい出して後ろから刺す!


「じゃあいくぞ?」

「はい」


「ッッ」

速い見えなかった!これはやばい

2次元魔法 身体強化、思考加速

3次元魔法 氷剣Ⅶ

「何をした?」

「魔法ですよ?」

「詠唱はどうした?

「僕は術式魔法派です」

「そうかっよっ」


大分戦いやすくなったこれなら勝てそうだ。

「そろそろ終わりにしましょう」

ガシャン

「剣が…折れた…氷で鉄を切ったのか!?」

「僕の勝ちでいいですかね?」

「勝負あり!!」

ふう…最初はどうなるかと思ったよ。

「お前あと何本その剣出せる?」

「この状態ならあと2本が限界ですね。6個の魔法の制御と維持が限界です」

「ははははとんだ化け物だぜ。よし!お前を4級とする」

「2級じゃないんですか?」

「勝った場合その審査員の2つしたからスタートとなるのでこれはかなりすごいですよ」

「わかりましたー」

「ランクは10〜1まであり、受けれる依頼が変わります。上がるためには依頼の失敗率を九割を超えるのを2期(6ヶ月)を達成するとし、その依頼は自分の級の1つしたまでかつ、指定数以上という条件を達成したらランクが上がります。」

「わかりました」

「早速依頼うけますか?」

「ではアースサウルスを受けます」

「わかりました。行ってらっしゃいませ。」


えーとアースサウルスはこの森の奥にいるのね

おっ反応があるねすぐ終わりそうだね。

3次元魔法 窒息空間


俺はアースサウルス。基本的にこの森に的はいない少し前にニンゲンのムラを襲った時の家の家畜はうまかったなぁ

あれ?おかしい。苦しい…何だ?これは…


「やっと倒せたよ。待ってるだけなんて簡単だったね。さて牙と鱗と魔石を持ってきますか」


「戻りましたー」

「早いですね…」

「はい。牙と鱗と魔石です。残りの死体はどうしますか?」

「解体場で手数料を払えば解体して売れますよ」

「ありがとうございます」

「ちょっと待ってくれ。」

「こんにちは、審査員さん」

「グラセルクだ。ちょっとあのパーティに入ってくれないか?魔法使いが今怪我しててその時に指名依頼が来たんだ」

「向こうがいいなら僕はいいですよ」

「おお!ありがとう」



「シェード!魔法使いを連れてきたぞ」

「魔法使い?今三級の魔術師なんていたか?」

「今日入ったんだ」

「悪いけど務まらないと思う」

「カスミ、いいから聞けって。こいつは"4級"だ」

「!!そいつギルマスより強いのか?」

「ああ」

「わかった、君名前は?」

「ミルトです。魔法使いです」

「よろしくな、自己紹介と依頼の説明は馬車のなかな」

「りょーかいです」



「俺は虎の尾のリーダーで剣士のシェードだよろしく」

「男は盾使いのドイナだよろしくな」

「あたしは双剣使いのアリエルだよろしく」

「私はヒーラーのチュートだよろしく頼む」

「私は弓使いのカルラよ。よろしくね」

「ワタシは盗賊のカスミ…よろしく」


今回の依頼はドラゴンゾンビの討伐だ。ドラゴンゾンビとは竜より強く、龍より弱いドラゴンが死んでアンデット化したものだ。身体のなかにある。魔石を取って残った死体を焼けば終わりだ。

「ミルトは何属性が得意なんだ?」

「水ですね」

「火は使えるか?」

「もちろんです」

「そうかなら安心だ」

こんな子供がこんな強いなんて。てか一体いくつだ?あと子供が働かなきゃいけないなんて可哀想に…


「ついたぞ。ここからは歩きだ。そして野営をして明日の朝から叩く。」

「「「了解」」」


この森アンデットが多いなドラゴンゾンビの影響だろうか。ん?あそこに何か反応が、みに行くか。

「何もいないな」

探知にはいるのにな

もしかして魂か?

「私がわかるのですか?」

「うわっびっくりしたぁ」

「本当にわかるんですね。」

「見えないけどね」

「私は魔法使いだったマーリンです。この先の家で魔法の実験で失敗して死んだのです」

「へーあのさ一緒にこない?僕魔法の研究してるんだけど助手が欲しいんだよね」

「死してなお研究できるとはなんたる幸せ是非お願いします」

「やったー」




「どこ行って何だ?」

「えぇーと水を取りに行ってました。これです」

「ありがとう。気が利くな」

「いえいえ」

「みんな早く寝ろよ見張りは虎の尾がやるからな」

「わかりましたありがとうございます」


「起きて朝よ」

「おはようございますカルラさん」

「さっ準備していくぞ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「いたぞあれだ、ミルト、カルラ先制攻撃で頭と首をやってくれ」

「「わかった」わ」

「必殺の神速矢」

「3次元魔法 核砲撃」

どばーん

ゴロン

あっやりすぎた首の根本からやっちまったまあ勝ったからいいでょ

「「「「「「??????」」」」」」

「やりすぎましたねすいません」

「あっああ大丈夫だ魔石も無事だしな…」

「す、すぐ終わったのはいいことじゃない!魔石取って燃やして帰りましょ」

えっ?強くない?杖なしで?ドラゴンゾンビを一撃?!わけわかんない

「ミルト、虎の尾に入らないか?」

「魔法の研究のために冒険者になったので遠慮させてください」

「わかった、気が向いたらいつでもいってくれ!」

どう報告しよう??



今回の依頼はいい者だった。かなり観察出来た!そしてマーリンも付いてきたし大収穫だね

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