第4話
僕は魔法の研究のために拠点を作ることにした。家だと危ないし見つかっても困る。僕の家の領地はサナート王国王都の東側にあるケミストラー領にある。実は初出しの僕のフルネームはミスト・ケミストラーなんだよね。ケミストラー領は隣の国のサールドール帝国と山脈を挟んで隣接しており、その山は魔物が多く出るため越えることはできない。なのでそこに拠点を建てることにした。我ながら危ないと思うよ。
「さて場所を探しに行きますか」
「3次元魔法 飛行」
これは僕の最高傑作の一つ空を飛ぶ魔法で浮かぶだけだけど動力は別に確保すれば飛べるから燃費はちょっと悪いけどかなり便利な魔法だね。
20キロほど飛んで良いところを見つけた。山の頂上で平たい場所があってとても広いそして魔物もいない。近くに大きめの洞窟がある。なんか大きめな魔力を感じる。中に入ってみるか。
広いな
「おい」
ん?どこ?てか誰?
「おい」
「どこですかー」
「上だっ!!」
「おお!でっかい竜だ」
「竜ではない、龍だ」
「何が違うんですか?」
「龍は四肢と羽が別にあり、竜よりも強く高い知能をもつのだ」
「へーそーなんだ」
「貴様から聞いといて適当な返事とはいい度胸だな。我が住処に無断で立ち入った罪死に値する。死ね」
「3次元魔法 氷盾Ⅶ」
危ないな、当たったら死んでたじゃ無いか勝てるかは怪しいな。
「人間にしては強いな。名をなんという?」
「ミスト・ケミストラー」
「そうかでは覚えておいてやろう。では死ね」
「ッッ」
「3次元魔法 空間分離」
「フハハハハハ!!なかなかやるな訂正しよう貴様どこかおかしいのではないか?下手な龍種よりも強いぞ?」
「そうですね。てか、僕のこと殺す気ありませんね?」
「なぜそう思う?」
「いるのは知ってましたけど入ってすぐにどこにいるかは分からなかったのでその時に殺しておかなかったからですね。」
「正解だ。なかなか面白いのがきたので試したみたのだ。」
「お名前を聞いても?」
「いいだろう。我が名はディザレスト=サヴァラス人間の国だと龍神とか終焉幕とか言われてるな。実際かなり強いのだ。そしてそれを初見で耐える貴様はおかしいと我は思う。」
「楽しく魔法使ってただけなんですけどね。あとまだ魔法陣解読できてませんし。」
「我も長らく生きてきたがそのような魔法は見たことがないどのような魔法なのだ?」
「教えてもいいですけどたぶん何言ってるか分かりませんよ?」
「なに?我が人間の理論が理解できないと申すか?」
「怒んないでくださいよ。説明しますから」
「わからん」
「だから言ったでしょう?」
「お主の知識はどこから出てきたのだ?我は知らぬぞ?」
「お教えしましょうか?」
「では頼んだ」
「条件があります」
「言ってみよ」
この洞窟の先の広いところに家建てていいですか?」
「我のものではないので勝手にせい」
「では基礎から4科目ほど教えていきますので2年ほど頑張ってください」
「わかった」
しゃああっさり拠点確保できたぜ!
「では拠点を建てたので今日は帰りますね?」
「次はいつくる?」
「7日後ですかね?」
「わかった」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ふう
帰ってきたぜ。遅くなって怒られた。解せぬ。
まあいい。拠点も手に入れた事だし成果は上場じゃないか。
明日も学校だ。早く寝よ。
「おはようネオ」
「ミストおはよーもうすぐ期末のテストだね」
「えっ?」
「えっ?」
「去年までそんなのなかったじゃん」
「そうだよ?今年からだよ?先生言ってたじゃん?」
「聞いてなかった」
「ちゃんと聞きなよ?」
「科目は?」
「歴史、数学、理論魔法、実践魔法、政治、経済、法律だよ」
「…………多いな、数学、魔法はいいとして、政治、経済、法律、歴史とか無理ゲーじゃん」
「あと1週間あるから頑張りなよ?」
よしアーシュに聞こう!そうしよう!
「助けて!アーシュ!」
「!!どうしたの!?」
「て…」
「て?」
「テストがやばいんだ!!」
「授業はちゃんと聞いてたの?」
「他のことしてました…」
「どうせ魔法のことでしょ?」
「はい…」
「わかったわ。ミストの魔法は世界のためになりそうだから。今回のテストは教えてあげる!」
「ありがとう(*゚▽゚*)」
「じゃあ放課後私の屋敷に来てね」
「わかった」
ε-(´∀`; )ふう助かったぜ⭐︎このままだと長期休みが消えるとこだった…
「じゃあ行きましょう?」
「おー!!」
「何がわからないの?」
「歴史、政治、経済、法律だよ」
「興味ないものは本当に何もしないのね…」
「すみません….」
「数学はできるの?」
「うん」
「勉強してるところ見たことがないのだけど?」
「そんなことないよ?」
前世で履修済みとは言えないし、たぶんこの世界の誰よりもできると思う。
「まあいいわやりましょう!」
「ハイ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます