夏
夏の太陽が世界を熱く染めるように、
あなたの笑顔が、ボクの心を明るく照らしていく。
太陽に向けて伸びる木のように、
ボクは、あなたを見上げていた。
直視できないくらい、まぶしくて。
そんなこと知りもしないよと言わんばかりに、あなたはボクを照らし続けた。
あなたが照らしてくれるから、
ボクは枝を伸ばし、葉を揺らし、生きていける。
あなたの光を感じるたびに、ボクの心は静かに満たされていく。
光を失えば、ボクはたちまち枯れてしまうから——
ねぇ、どうか、この夏の太陽のように、まっすぐにボクを見ていて。
ともこは、ボクの光そのものだから。
風が熱を運び、光がボクの心を赤く染める。
あなたの光が、ボクのすべてを包み込んでいく。
そのぬくもりに触れるたび、心の奥がやさしく燃えるんだ。
だからボクは、この枝をあなたに伸ばし続ける。
ともこを、永遠に抱きしめるように——。
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