第2話 ヒナをお迎えしました
店員さんに購入の意思を伝えると、しばらくはショップが預かり、二週間後くらいにお渡しになると言われて了承しました。
ヒナの前金の支払いを済ませ、もう一度ヒナを見てから帰宅しました。
その日からお迎えする日が待ち遠しくて。
ヒナの様子が気になってしまい、一週間後にショップに行くことに。
七日ぶりに見るヒナはケースの中でしっかりと立っており、羽も伸びて一回り大きく見えました。
まぁ、かわいいわね〜! 思わず声が出ちゃいました。
すでに親バカが炸裂しております。
親バカが伝わったのか、ヒナも誇らしげに胸を張っていました。
かわいい姿を見て満足して帰宅し、ヒナを迎える準備をします。
数日前まで暑かったのに、急に気温が下がり、ヒナの保温を考えて大きめの飼育ケースとケースの下に置くパネルヒーターも用意しました。
大きくなった姿を見て更に七日後、ヒナをお迎えする日がきました。
ショップに入り、前金の控えを店員さんに渡します。
店員さんからヒナの状態を聞かされました。
この子は喉が細くて餌の飲み込みが悪く、最悪の場合、餌が喉に詰まる可能性があると。
店員さんも、もしよければ違う子にしますかと、提案してくれましたが。
私たちがお迎えしたいのはこの子だからと、店員さんの申し出を断り、餌と必要な道具を揃えてヒナとともにショップを後にしました。
帰宅して文鳥たちの部屋でヒナが入っている箱を開けて出てくるのを待ちましたが、いつまでたっても出てこなかったので、驚かせないようにそっと外に出しました。
放鳥された松と梅も、カゴの上から遠巻きにヒナを見つめています。
ヒナの餌を準備して育ての親という器具で餌を食べさせます。
くちばしを開けてくれるか心配でしたが、器具をくちばしに向けると素直に食いついてくれました。
喉が細いと言われたので、一度に与える餌の量を少なくし、一時間おきに餌を与える日が始まりました。
おにぎりぴより2〜桜文鳥のゆらゆら日記〜 宮野入翠珠 @croweawaxflower1164
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