第7話 最後の季節

あれから何度か海辺を歩いてみたけど、みっちゃんとは会えないまま春が来た。

高校3年生、6月生まれの私はもうすぐ18になる。

「18歳か…」

「え、愛羅もう誕生日だっけ!?」

「おはよう愛羅」

「音羽、風香おはよう。まだだよ!あと2ヶ月」

「なんだびっくりしたここに来て記憶違いかと思ったよ〜」

「そんなことないから笑 毎年当日のお祝いありがとうございます笑」

「今年はどうしようかな〜机の中いっぱいにポテチとかする!?」

「どうやって入れんのよ笑」

「最後同じクラスで良かったね〜」


談笑しながら教室に向かう。

「そういえば今年もみっちゃんはバイトすんのかな〜」

「…えーどうだろう、就活なり受験なりあるから今年はもうやらないんじゃない?」

「愛羅の言うとおり〜。音羽も進学するなら勉強頑張らないと」

「急な現実やめてよ秀才組め!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る