修行編【2】     

 一葉と双葉は裏山の奥にある露天の秘湯につかっている。

万が一の映像化に備えての配慮である。


 一葉は15歳とは思えないぐらい発育が良く、見事なプロポーションを

月明りの中で惜しげもなくさらしている。


 満場一致でサービスシーンと認定された⁉


 双葉は13歳とは思えないぐらい発育が遅く、マオマ〇並みの絶壁とセーラームー〇並みにオケツが小さい。

 一部のロリマニアには受けても決して認定はされそうにない。



「双葉、今日のあの技は見事だったな。技の名は何と言う?」


「敢えて名付けるなら、、、〖つられて回れば思うつぼ!〗」


「それはネタばれの上センスが悪いぞ⁉

さておき、今後はどうするつもりじゃ?」


「しばらく武者修行の旅に出ようかと考えておりまする。」


 不意に湯けむりの向こう側から声がした。

「儂が鍛えてやってもいいぞ。」


 この人物は2,3日前から東風家に居候として逗留していて

名は確か林石龍、明国からきたという。

飄々とした風貌で年齢不詳、30代にも50代にも見える。


 東風流武術の噂を聞いて道場破りに来たのだ。

東風流は道場破り上等で通っている。


 小柄な道場破りを見て、かなり腕の立つ門弟の一人が舐め切って相手をしたところ瞬殺された。

 女当主の東風雪風は次は師範代、範馬勇作に相手をしなさいと命じた。


 異例の出来事に門弟たちがざわつく。

この数年来なかったことである。


 二人の体格差は倍近くある。

一礼の後、道場破りは不敵に笑い、右手の小指を立てた。


 つまり小指一本で相手をするというのだ。

師範代、範馬勇作は相手の意図を察するとみるみるうちに顔面が紅潮する。


 一切の手加減なしの拳を道場破りの顔面目掛けて繰り出す。

道場破りは下がらず前に出てかわすと二人の動きが止まった。


数秒後、師範代の範馬勇作は床に倒れて口から泡を吹いて悶絶していた。


「凄まじい腕前だな。次は我との申し合いを所望ならお相手いたそう。」


「いや、それには及ばぬ。その代わりといってはなんだが、しばらくの間こちらで

お世話になりたいのだが?」


「よかろう。好きなだけ滞在するがよい。」


 その時から道場破り林石龍は東風家に居候を決め込んだ。

三食昼寝付き、夜は秘湯で晩酌を堪能する毎日。


 今日も例にもれず、湯につかり晩酌としゃれこんでいると、湯けむりの向こうから

声がする。


 お!これはあわよくば目の保養ができるかも⁈

湯けむりが少し薄れて目に入ったのは、、、引き締まったオケツと更地のような胸!


 チッ、小僧か、残念ながらハズレじゃ。 

いやいや待て待て、もう一人いるような?


 どれどれ、、、おぉ‼  一葉の見事な裸体に目がくらんだ⁈

だが、この千載一遇のチャンスをむざむざ見逃す林石龍ではない!


 すかさず最高奥義を発動する‼ 

見た光景を瞬間に記憶して脳裏に刻み込み、望みの部位の拡大すら可能という神業! 

その名もズバリ〖ズリネタお宝永久保存〗


 眼福!眼福‼ 寿命が5年ほど伸びたやもしれぬな。

絶好の出歯亀穴場を見つけたからには、もうしばらく、、、そう、3年ぐらいは居候をやめるわけにはいかぬ。


 良い思案が浮かんだぞ!

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