概要
その家の鍵、今夜は誰でも回せる。
古い団地に伝わる噂がある。夜の回覧板にだけ挟まる一枚の黒い地図。受け取った家は翌朝、玄関の鍵がすべて開いている。高校二年の浅野灯は、ある雨の夜、回覧板の中に本物の「黒地図」を見つけてしまう。地図に印字された自分の部屋番号、消されたはずの前居住者の名前、そして黒い点で塗られた見知らぬ扉。地図を手放すたび、団地のどこかで扉がひとつ増え、夜ごとに開いていく。灯は「回す」か「止める」かの選択を迫られ、やがて団地に埋もれた失踪事件と「夜の管理人」の正体に近づいていく。
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