夜は必ず明ける

人間の生きる意味や現代社会の不安を描いたこの詩からは、

AIや進歩への恐れ、欲望と無欲の矛盾など、今を生きる人の葛藤が痛いほどに感じられる気がしてならない。

途中の「うぷすぷー」などの言葉遊びが、重いテーマの中に少しの笑いやあたたかさを与えてくれているようで、少しだけこの作品をなごませているように思う。

それでも、やはり、この作品全体に漂う漠然とした不安は、帯のようにつきまとう。

それでも最後の「夜が明けていく」で、闇の中から光が生まれるような希望が感じられる。

不安だらけの現在、この詩のように、闇の中から光が差し込むような瞬間を感じられると良いのだが。

読んでみて欲しい。
読み手によって、感じ方は違うかもしれないけれど、最後に光が差し込むことで、ほっとする感じ覚を味わって欲しいから。