全編を通じて思考を重ねていく展開が引き込まれます!そして、自己の存在に向き合った時、何を思うのか?読み終えた自分自身にも問いかけられた気がしました。
はじめまして。三毛猫丸たまと申します。 物語のすき間にある沈黙や、名前のつかない感情たちを、ことばにするのが好きです。 人の心は、ときどき言葉にできなくて、…
光も音もない空間の中で、手元にあるキーボードを通す形でしか自分の思考を形成することができなくなった主人公。本作は主人公がキーボードに打ち込んだ思考の内容がそのまま小説になるという少し変わった構成と…続きを読む
気が付くとそこは簡単な質問にだけ答えが浮かぶ謎空間。少ない手がかりを頼りに見つけた答えは。。
その痛みは本物か?感覚は本物か?それは頭の中にあるだけの『記号』なんじゃないのか?僕は存在しているのか?
積み上げられていく異常。そして少しずつ深まっていく理解。気づかなければ幸せだったんだろうか。認識と恐怖の表裏。理解と不明の狭間。行く末を案じざるを得ない終局。素敵な作品です。
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