第4話 第四章「覚醒の鍵」

記憶の泉から戻った悠真とリリスは、裁判所の地下にある“封印の間”へと案内された。そこには、悠真が幼い頃に封じた次元の書が、黒い結界に包まれて浮かんでいた。

「この書が…俺のせいで解かれかけてるのか」

悠真は震える手で結界に触れようとするが、リリスが制止する。

「まだ早い。あなたの魔力は覚醒していない。触れれば、虚界の王に身体を乗っ取られる可能性があるわ」

その言葉を聞いた瞬間、封印の間が揺れた。空間が裂け、虚界の王が姿を現す。

「鍵よ。我が器となれ。お前の記憶と魂を喰らい、我は完全なる存在となる」

リリスが魔法陣を展開し、悠真を守る。

「悠真、あなたの中に眠る“時空の紋章”を解放して。それが、虚界の王に対抗する唯一の力よ!」

悠真の胸元が再び光り、紋章が浮かび上がる。それは、七つの世界を繋ぐ“次元の輪”を象った神秘的な模様だった。

「俺は…鍵じゃない。俺は“門”だ。世界を繋ぎ、守るために選ばれた者——!」

悠真の身体が光に包まれ、魔力が覚醒する。彼の背後に、七つの異世界の幻影が浮かび上がる。

虚界の王が咆哮する。

「ならば、力で証明してみせよ!我が裁きに抗えるか!」

こうして、異世界裁判は“審問”から“決戦”へと姿を変えた。

悠真とリリスは、世界の崩壊を阻止するため、虚界の王との最終審判に挑む——。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る