第5話 残された時間は……

 和樹は天美に頼まれていた銀のロザリオを買う事にした。


 資金は大き目のスーパーで季節限定の小さな駅弁コーナーの日雇いバイトで働くことになった。


 そこまでして銀のロザリオが欲しい理由は月に一度の総合病院にて『極凍結状態』の経過観察で半年以内に『極凍結状態』になると診断されたからだ。


 そう、和樹が眠っていた八年間で医療は進化して、再発が予知される様になったのだ。


 天美もミッション系など信じていないが『極凍結状態』に銀のロザリオを進められたからだ。


 こんな和樹にもご加護が有るらしい。


 そんな事を思いなから駅弁イベントでティッシュを配る。


 その後、三日間日雇いバイト代とお小遣いで銀のロザリオを買う資金が溜まった。


 和樹は聖臨海白浜高校の敷地内にある教会で神父様、イヤ、牧師様???どちらか判らないのが、この和樹らしい。


 とにかく、偉い人に頼んで銀のロザリオを買う事ができた。

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