第3章 水中と壊れかけのカコ その①
高校時代もこうだった。
いや、高校時代のほうが酷かったな…。
~高校二年~
「ねね、○○ぴょん。」
自分はこう呼ばれていた。
そして、「何?」と聞くと
「○○(古典・英語・数学・日本史・科学基礎などなど…特に多かったのは古典。)の宿題やり忘れてたから見せて~w」と。
一軍の陽キャな男子や女子からこんな風に言われてた。
自分は「仕方ないなぁ。次回はちゃんとやりなよ?」って返してた。そして見せてた。結局それは一回きりではなかった。常習犯だった。
しかし、その陽キャ男子や女子達は普段ふざけまくっているのにテストでは中々な成績を出す奴もいた。
自分は勉強は得意ではなく人の何倍やっても中々追いつけないタイプだったこともあり、暗記が得意ではないというのもあり、テストでは真ん中より下だった。
だからできる陽キャ男子にはいつも負けていた。
「○○ぴょん、何位だった~?あ、俺の勝ちw!よっしゃぁ!ばかだなぁ、真面目に宿題やってもこーじゃおもろいよなぁwww」と。
腹が立って次のテストに向けて頑張ったものの余裕で負けた。
でも相変わらず、課題は自分に聞いて見せてもらおうとする。
抵抗しようとすると、よけいいじられるから抵抗できなかった。
こうして、自分は陽キャ男子や女子達に課題をみせていじられるだけのキャラになってしまった。
心が壊れた瞬間だった。
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