第2章 水中と変えた日
そう思ってから、少し自分の考え方や行動は変わった。
まずは、出来ないならやりまくるというものだ。
授業では追いつけていない部分、そういったものを通学中の電車の中で眠気と戦い寝る間を惜しみ、勉強に励んだ。
別に学校のやつらはそんなことをしているとは知らない。
だから、今日もいつも通りにいじって楽しんでる。
自分は心を殺して学校という檻の中で過ごし、帰宅する。
自分は好きでいじられたいわけなんかじゃない。
「からかいがいがある」
そんなことを言われたこともあったけど、自分からしたらこうだ。
「は?」
そりゃあ、考えてみろよ。
他の人と変わらないような風貌、同じように授業を真面目に受け、過ごしているだけなのに。なんで一人だけ浮き彫りにするんだろうか?
自分を浮き彫りにして楽しんで非常識人みたいに仕立て上げるのだろうか?
それのどこが楽しいの?
みんなニコニコ笑いながら自分に話しかけてくるけど、自分から見たらみんな道化師にしか見えない。
一人を浮き彫りにしてしまえば、そっちに意識が向けられるから注目されなくてすむとでも思っているのではないだろうか。
この学校という
また、自分は水中に溺れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます