概要
地上戦後の荒廃した島、惨状の渦中に生きる人々は遠い希望を仰ぎ見る。
一九四五年夏、沖縄本島。日系三世の通訳兵ハンジ=エトーは、島民に投降を呼びかける日々を送る中、死屍累々の自然洞窟(ガマ)にて赤子を抱える娘ウトを保護した。赤子のカイとともに逃げてきたというウトは、〈ユタ〉と呼ばれるシャーマンの血を引いていた。ハンジは隊の仲間たちとともにウトと交流を深め、特別気に掛けるようになり――――。
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