第3話 虎穴に入らずんば?
俺達(よけいな信者が一人)は、笑窟と呼ばれる笑気が溢れる洞窟を進んでいた。
笑気というのは、どうやらある特定のキノコから発せられる笑気で、吸い込むと笑いが絶えず出て、死ぬまで笑い続けるらしい。
そんな恐ろしい笑気が溢れる場所で、俺が何故平気なのかというと、俺の身体は不老不死という特性をもっているらしい。
この特性は、どんな状態異常にも耐性を持つらしい
これは魔王として転生したものがもつもので、俺が魔王だからだと言っていった。
らしいばかりなのは、殆どこの隣の信者から得た情報だからだ。
そんな信者は俺についてくると言って、無理やりついてきたが案の定笑気の毒にやられている。
「あははははっ、ま、魔王様っ!」
あーめんどくさい、笑いながら俺に話しかけてくるなよ
「なんですか?」
「わ、私あははっ笑い死にそうです」
「だからあそこに居ろと言ったじゃないですか」
「そうは言ってもですね!あははっ」
はぁ・・・なんか話すのも疲れるぞこの信者
俺が呆れ半ばため息をつきながら歩いていると、瞬時に凍り付くような視線が遠くの方から感じた。
ゾゾッ
な、なんだこの寒気は・・・。
この先に近づくなと言わんばかりの視線と殺気を感じた。
「何者ですか?」
遠くの暗闇に方から低く唸るような声がした。
「あんたこそ何者なんだよ?遠くからこそこそと、隠れてないで姿を現したらどうなんだ?」
「人間ごときが私に隠れているとほざきよる
いいだろう、私の姿を見たことを後悔させてやる。」
俺の発言に少し怒ったのか声の主が姿を現した。
暗闇から姿を現したのは氷に身を包んだ女だった。
氷の鎧とでも言うべきか全身が氷でできているような姿だった。
「もう一度問う、貴様は何者ですか?」
この問いに間違えれば恐らく殺す気で攻撃してくるだろう。
ならここは慎重に発言すべきだろう。
「俺は・・・」
俺は慎重に言葉を選び問いに答えようとしたとき。
「この方は魔王様です!!」
おいーーー!!
この答えは不味いんじゃないのか?絶対やばいやつだ。
俺が身構えた時、やはり殺気と共に攻撃が飛んできた。
キーーーン!
寸前の所でレイスが攻撃を受け止めていた。
「何をなさるんですか?」
「お前は何だ?」
「私は魔王様に仕える従者です!」
その答えと共に氷女の攻撃を弾き返した。
「あなたは氷神シヴェルですね?」
「ほう?私の事を知ってのことだったか」
「ええ、よくご存じですよ
あなたとは初対面ではございませんからねえ!!」
レイスが勢いと共に氷女に斬りかかった。
氷女は手刀の状態から氷の刃を作り剣として振るっているようだ。
「魔王なぞこの世にはもう居ない、お前が何者であろうとも魔王の名を語る不届きな人間は殺さねばならん」
「まだわからないんですか?この分からず屋の冷血女さん」
「それは私を貶していると取ってよいな?」
「ええ、構いませんよ?」
とお互い会話をしながら見事な戦いを披露していた。
「それだけの強さを持ちながら何故あのような脆弱な人間をかばう」
「先ほども言いましたがあの方が魔王様で私が魔王様の従者だからです」
「まだ言うか」
「何度でも!」
眼にも止まらぬ速さで打ち合いをしていて、俺の眼では彼女達のスピードに追いつけないようだ。
うーん、これはいつまで続くんだ?
正直俺からしたら別世界過ぎておれは必要ないんじゃないかと思えてきた。
俺必要か?俺魔王じゃないの?
なんて思っていたら俺の出番がやってきた。
「魔王様!」
「ふえ?ひゃあい!」
いきなりで慌てたため変な声が出た。
「私がこの野郎を締め上げますのでその隙にどこでもいいので触ってください!」
所々言葉が汚く突っ込みどころが満載だがとりあえず返事をした。
「はいはい」
はぁ!?触るって
レイスが氷女の攻撃を受け流しその隙に後ろに回り氷女を羽交い絞めにした。
「魔王様!今です!!」
「お、おう」
触るって・・・どこでもいいのかな・・ドキドキ
「さ、触るなぁあああ!!」
氷女がすごく怒った声でわめきながら暴れている。
俺は恐る恐る触ることにした。
何処って、肩だよ?俺も紳士だからね
そう言いながら近づいていくと足元が少し凍っていて予想だにしないでき事に驚き肩を触るつもりが胸を思いっきり掴んでいた。
むにっ
「おわ!」
「き、貴様!!」
その瞬間氷女の身体が光輝きだした。
「な、なにが起こっているんだ?」
氷女は意識を失っているようで体は宙に浮かんでいた。
「彼女は恐らく勇王に記憶を封印されて、ここに閉じ込められていたんだと思います。それで先ほど魔王様が彼女に触れたことにより、彼女の記憶の封印が解かれたようです。」
「じゃあもう平気なんだな?」
「ええ、恐らく平気だと思われます。」
輝きが失われ氷女が地面に倒れこんだ。
「これは起こして平気か?」
「記憶の封印が解かれたショックで、一時的に意識が失われているものと思われますので、起こしても大丈夫だと思います!」
「おーい、生きてるか?」
俺は氷女の身体を揺さぶって返事を待った。
「う、うーん・・・」
「お、起きたな」
「あ、あなた様は・・・、魔王様!?」
「おう、一応魔王ってことになってるけど、なんだわかるんだ?」
「私の知っている魔王様と何も変わりません、なので魔王様が帰ってこられたのだと思いました。」
「俺ってそんなに前の魔王に似ているのか?」
「ええ、瓜二つです」
「申し遅れました、私は氷神のシヴェル、Ⅻナンバーズの
ディセンバーです。」
「ナンバーズ?」
「はい、魔王様の配下にナンバーズと呼ばれる者たちがいます。
その中でもⅫナンバーズは上級魔族で構成されています。
名前の他に別名で人間からはナンバー毎に違う名前で呼ばれたりもします。
Ⅻはディセンバーと呼ばれています。」
「なるほど、じゃあ後11人いるのか?」
「はい、ナンバーズはあと11人います」
「全員勇王とかいうのに記憶を封印されていると?」
「はい、恐らくどこかに閉じ込められているのかと思われます」
「それを救い出すのが今の俺の目標になるのか、俺が弱いせいで配下の力に頼るしかない今、それしか道がないか」
てかなんで俺はこんなに弱いんだ?
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