第7話団員の成長を願うリーダー
俺はその質問を待ってましたとばかり、思いっきり溜めてから話始めた。
「それは大丈夫、対策を考えてるのでカミキリ野郎には100%やられない」
何の根拠で?と完全に納得していないメンバーがチラホラ居た。
ただ、取り敢えず壮行会だという事でハットがとっておきの柔らかい葉っぱを皆にプレゼントしたら一斉に群がって大盛り上がり。
、、、それが地獄の始まりだった。
...........,
「ケイくん、君はかなり耐性があったんだね。1時間ぐらいで取り敢えず意識は復活してたよね?」
「ハットさん、団員全員に毒蜘蛛エキス入葉っぱを食べさせたら誰が看病するんスか?ていうか完全に集団殺戮事件デス(Death)。」
「いやー、団員の生命を守るのがリーダーの務めですからね。」
(生命を守る方法に生命の危険を伴わせるのか。。。この虫(ヒト〕デナシ〕
翌日は団員全員から、本当に死ぬほど大量の毒蜘蛛を食べさせられたのは自業自得だった。
俺だけ蜘蛛食べてないのがバレバレだったから尚更らしい。
ドッキリは程々にね(悲)
【団員全員/ポイズンワームへ進化しました。】
【ハット/デスワームへ進化しました。】
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ハットの熱い思いと指導で無事団員が成長(?〕したが、このエリアは異様な雰囲気になっていた。
ハットがリーダーの団の為、カミキリ含む近くの生き物はこの【ハット団】を恐れて近寄らなくなっていた。
当たり前だが、全員ポイズンワーム、リーダーがデスワームという危険な生物が集団行動しているのは異様の一言だった。
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ハットは旅立ちの前にする事が残っていた。
「よし、俺とケイくん不在時のリーダーを決めますね。」
「また唐突っスねー」
ハットは自分の不在時のリーダーを決める必要があったのだ。
真面目な話だが、頭がイカれていようがハットには決断力と行動力があった。要らない行動も多々あったのはご愛嬌。
リーダー不在の脆弱性は組織で20年近く社会人を経験して身に染みていたのだ。
集団だからこそ生き延びて来れたのも事実、集団が同じ目的で動くからこそ天敵から身を守る事が出来たのだ。
「という事でスモウ大会を始めます。」
「「「はぁー?っていうかスモウって何?」」」
「ハットさん、あの、説明端折りすぎっス」
実はこの案さケイくん案だったのだ。
ハットがまた何やらニヤニヤ企んでるのをケイくんが察知して問いただした時は唖然としたのだ。
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