「向こうに全部そろっているけど、2,000円くらい必要」って、どこ?
- ★★★ Excellent!!!
五話の「冥途へわたるもの」について。
主人公の長谷川舞は児童養護施設で育ち、高校時代にレストランでアルバイト中に出会った小早川祥吾と恋に落ちて婚約。ところが、結婚式の1週間前、祥吾は子供を助けようとして亡くなる。遺体は謎の消失を遂げた。
13年後、祥吾の弟・樹が経営する探偵事務所で働く木花咲耶を雇った舞は、ある雨の日に樹がレストランを訪れたことをきっかけに、夢を見始める。夢の中で祥吾が現れ、「一緒に暮らそう」と誘い、楽しい6日間のデートを重ねる。
最終日、エレベーターが開くとそこは三途の川で、祥吾の姿をした髑髏顔の存在が舞を引きずろうとする。どきっ。
前半は喪失と再生、孤独と繋がり、ピュアな愛を描いた甘く悲しい恋愛小説、かと思わせますが、後半では和風ホラー。読み応えのある秀作です。