雨の日でも
ウチの傘立てには、10本の傘がある。
一人暮らしの家としては、多い。
バッグの中にも折りたたみ傘が入っている。
バッグは1つではない。
雨の日でも、困ったことはない。
日傘もある。
雨傘もある。
出先で急に降られたとき用の傘もある。
服の色に合わせて使う傘が違う。
昼と夜でも選ぶ傘が違う。
ビニール傘は、ほとんど買わない。
雨が降りそうな日は、天気予報を見る前から、だいたい分かる。
「今日は降るかもしれないな」という、あの曖昧な感覚だ。
だから私は、念のために傘を持つ。
念のために、別のバッグにも入れておく。
気づけば、傘立てはいっぱいになった。
でも不思議と、困ったことはない。
雨の日に慌てることも、濡れて帰ることも、ほとんどなくなった。
雨が降っても、降らなくても、
「ちゃんと準備していたな」と思えるだけで、気分は悪くない。
天気は選べないけれど、備え方は選べる。
それが私なりの、雨の日との付き合い方だ。
雨の日が嫌いじゃない理由は、
たぶん、ここに全部詰まっている。
天気は選べない。
でも、どう迎えるかは選べる。
雨の日でも、少し気分よく歩けたら、それでいい。
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