最終話 君のせいで、、生きたくなっちゃったよ
好き、そんな言葉を告げられ、俺は呆然としていた。
好き、かぁ。Likeとしてか、はたまたLoveとしてか、その真偽は今のままじゃあわからない。
だから、2時間程度だけでも寝て、休養を取ることにしよう。
そう思ってベッドに入った瞬間、俺は浅くも眠りについた。
…そうして学校に着くや否や、彼女に話しかけられた。
「おはよう!
ね、ついて来て?」
「あ〜おけおけ、ついてくよ」
と、言われるがままに向かうと、俺達は近くの空き教室に入った。
「ありがとう、ちゃんと来てくれて」
「そりゃまあ、あんなことを言われたらね、、、」
「ふふっ、、そっかぁ、、、」
…と、彼女は突然、不気味な笑顔を浮かべたその刹那、、、
「…それじゃあ死んでね?」
といい、俺の心臓をナイフで刺してきた、。
…え?
という言葉すら、俺の口から出ることはなかった、。
…刺された、。?なぜ?どうして??
と、そんな意味のない思考ばかりしか、俺の脳は働かなかった、、、
意識が朦朧とする、、死ぬ、のか、。?
…
いや待てよ、。?これでいい、。のか?
俺は死にたかった。だけど昨日、俺が死ぬのをやめたのは、彼女にあんなことを言われたからだった。
…だけど今日、俺はそんな彼女に刺された。
"また、、、裏切られた、、のか、、、"
そう考えていると、俺のまぶたはもう、開かなくなっていた。
…いや違うか、
…開きたくない!
…こんなの現実じゃない!!
そう、。思いたくて、、と考えていると、
…ついに、思考力すらも失われた。
「っは!
ってあれ? ベッドの上?」
と思ったがそうか、あまり注視していなかったとはいえ、時間が少しは経過している気がする。
となると、あれは夢だったのか、。
「ま、ただの不安の表れだろうな」
何せ、あんなことを言われたのは初めてだった。そらそうだろう、、、
と、俺はそう結論づけて今度こそ学校へと向かった。
そうして学校に着くや否や、彼女に話しかけられた。
「おはよう!
ね、ついて来て?」
「あ〜おけおけ、ついてくよ」
と、あんな夢を見てしまったからか、少し警戒しながらも、俺達は近くの空き教室へと入った。
「…ねぇ、電話の最後にさ、私が言ったこと覚えてる?」
「…あぁもちろん覚えてるよ。
好き、そう言ってくれたよね」
「うん。それでそのことなんだけど、。」
「…ありがとう!」
「…え、。?」
「嬉しかったよ、何せよ、あんな言葉初めて俺に向けられたからね」
「…
そっか、よかったよ、」
「だからさ、よかったなんだけど、これからもこのまま関係を続けてくれないかな??」
「…っ!」
…あぁ、そんなことを、言われたら、、、
私の、。!好きな人に、。そんなことをお願いされたら、。!
…なんも付け入る隙がなくなっちゃったじゃんか、、、
だから!私は、そんな自分の卑しい気持ちを押し殺して、。!
彼に、、こう、紡いだ。
「…もっと考えて、、、
…大切にしなさいよ、バカ、、、」
…と、そんな言葉を聞いて、、、俺は、。
好きになってしまった。
彼女がどう感じているのか、正確なものはわからない。
…が、これだけは紡ぐよ。
「…生きたい、。!!!」
…それが、今俺の、、決心だ、。!!!
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