第2話 さいごの、。学校生活、。?
「おはよう!」
…たった、それだけだった、。
されど、生憎と俺は、このクラスの連中とはほとんどつるんでいなかった。
故に、自分のクラスで声を掛けてくる奴などたかがしれているのだ。
だからこそ、俺は満面の笑みで「おはよう!!」と彼女に返した。
…一応言っておくが、恋人じゃあないですよ??ただの友達、それ以上でも、それ以下でもない。時折、長時間喋っていることもあるが、それは稀だ。
そんな関係であるが故か、あいさつだけで会話が途切れようとも気まずくなることはなかった。これだけで、十分、。これだけで、楽しかった、。やっぱり友達と普通に会話をするだけで、俺は癒されていた。
…だが、現実とは非情なもので、いつもの光景が、今日も今日とて繰り広げられていた。
「「死ね!」だの「クソがっ!」だとよ(笑)これほんとエグいよなあwwww
しかも、よく聞こえてくるんだ、まじでさあ、、、」
と、いつもの悪口のようなものが始まった。「ほんと、こういうのはやめて欲しいものなんだがな、。」なぜなら、こいつらは楽しんでいるのだ、わざと俺に聞こえるように喋っているし、授業中だろうと関係なくやっている。…だけど、俺は何もしない。理由は至ってシンプルだ。俺がやり返して騒ぎになるのは避けたかった。なにより、俺は目立つことが嫌いだ。だからこそ、俺はこいつらを放置しているのだ、。と、俺がそんなことを考えていると、彼女に再び声をかけられた。「ねぇ、大丈夫なの?いつもあんなこと言ってるけど、。」「あ〜ダイジョブダイジョブ! あんなの微塵も気にしてないからさ!」
…と、嘘である。実際はめちゃめちゃ気にしている。あんなの、当事者ならスルーできる案件ではないだろう。だが、俺は彼女に本当の事は言わない。なぜなら、彼女にそのようなことに巻き込みたくない、心配されたくないのだ。
…故に、俺は嘘をつく。
「ねぇ、もしかしてだけどさ、貴方のお家って何かあったり、。する?」
「…何もないよ、。至って普通の家だよ、。何か気になることでもあった?」
「いやだって、いつもあんなこと言われてるし、、、」
「じゃあさ、逆に聞くけど、俺に何かあるように見える??」
「いや、。正直、そういうのは感じないというかなんというか、。」
「そっか!じゃあそうなんじゃない?
結局のところ、あの言葉に信憑性なんてないし、。もし何かあったら君に相談でもしてるよ」…と、俺はそれこそ信憑性のないことをペラペラと喋った。
「そう、、、わかったよ。でももし何かあったら言ってよね?」
「うん、ありがと!もしその時がきたら言うよ!」…まあ、その時なんて来ないだろうがな。
…と、そんなこんなで今日の学校は終わりを告げた。なので、さっさと友達と帰ろうとした途端、。喋りたくもない声が俺に問いかけてきた。
「よう!お前さぁ!俺らを睨むのはやめたらどうだ?? あれがカッコいいと思ってるんだったらクソダセェぞwwww」
別に、、睨んでいるつもりはなかったんだがな、。どうやら、勝手に表情に出ていたらしい。ほんと、融通の利かない顔である。ま、そんなことはどうだっていい。こいつらと喋るつもりなど毛頭ないからな。だから、無視して帰ろうとしたときだった。
「ま、誰もお前のことなんか興味ないから関係ないかw あの女も可哀想だよなぁ??お前なんかに話しかけられてよwwww」
…あの女も、、、可哀想、、か、、、
ハハッと、俺は思わず出てしまった笑みを浮かべながら、、、俺は、一人で、ある場所に一歩、、また一歩と足を運んでいた、、、!
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