第4話 仲間と絆――新たな出会いと試練の予感

ギルドでの試験を終え、正式に冒険者として認められた俺、シン・カナメ。

変態紳士という噂は広まったものの、ミーナや新しく出会った仲間たちの支えが俺を前へ押し出してくれた。ギルドの広間は日々賑やかで、様々なスキル持ちの冒険者たちが行き交う。その中で俺は、新たに二人の仲間に出会った。

一人目は冷静沈着な剣士、リオ。彼は俺の奇妙なスキルに最初は驚いたが、誠実な性格で真剣に話を聞いてくれた。

「全裸で強いって、面白いじゃないか。俺も鍛え直す必要があるな」と笑った。もう一人は頑固な弓使い、カレン。最初は変態扱いしていたが、戦いを通じて俺の実力を認め、尊敬の念を見せるようになった。

「意外と真面目だし、あんた。見直した」と照れくさそうだ。そんな新たな仲間たちと共に、俺たちは初めてのパーティクエストに臨むことになった。

クエスト内容は、中規模の魔獣討伐。深い森の奥に潜む魔獣を討伐し、近隣の村を安全にするというものだ。準備を整え、装備を最小限にする俺に仲間は声をかける。

「まさか、脱ぐんだろ?」とカレン。

「もちろんだ。服が力の邪魔をするんだ」と俺は答えた。道中、緊張と期待が俺を包む。全裸スキルの真価をさらに試すことができるのだ。森の中で魔獣が姿を現した瞬間、俺の体は自然と脱衣を始めていた。

一枚また一枚と服を脱ぐ。心の恥ずかしさと戦いながら。脱ぐたびにかつてない力が体中に漲るのを感じた。

リオとカレンは驚きながらも俺の動きをカバーし、連携プレイが生まれた。激しい戦闘の中、俺のスキルは真価を発揮した。

裸になることで動きが軽やかになり、俺は魔獣の牙をかわし、隙を突いて強烈な一撃を与える。仲間の助けもあり、ついに魔獣は倒れた。

勝利の喜びに安堵はあったが、俺の胸の中にはまだ消えない恥辱と向き合う決意があった。「俺は変態紳士だからこそ、皆を守るって証明してやる」と心の中で固く誓った。森の静けさの中、俺たちは新しい絆を育み、これからの試練に立ち向かう準備を整えたのだった。

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