第2話 隣のクラスの男子
高校二年生になる前に英語キャンプが開催された。
何泊かして、外国語科の中を深めるのと日本語禁止、英語に浸かろうみたいな、レクリエーションだった。
そこで初めて外国語科の男子と接した。
全く友達はいなかったが、同じ外国語科で全員で80人しかいない、これで3年間やっていくことだし、1年生で同じクラスの40人はもう知っているから、あと女子30人男子10人くらいと友達になろう、ということだった。それは私にとって別に苦ではないことだった。
英語キャンプの実行委員長がうちのクラスから一人女子、隣のクラスから男子一人、でそのレクリエーションは行われた。オリエンテーリングでその男の子は英語で説明を始め、私は本当に驚いた。外国語科の男子(以下、外語男子)はこんなに頭がいいのか、と。後で知ることになるが、外語男子は皆頭が良かった。倍率が結構あったし、大勢の女子の中で数名の英語を学ぶ男子、とでもいうべきか。
ともかく、中学時代、何が面白くてそんな怒られるいたずらばかりするんだろう?と思わざるを得ない対象だった男の子が自分と同じくらい、または自分よりも頭が良い、となると、私は彼らを尊敬のまなざしでみるようになった。
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