第3話 声を掛ける勇気

そんなこんなで高校二年生は共学クラスになった。

男子10人女子30人。


その中で、私をデートに何回か誘ってくれた男の子もいたが(もちろん恋愛として好きではない男の子とでも二人きりでどこかへ行くのは初めてだったのでそのデートはとても緊張した)私は、自分が大好きなゲームの話をしている男の子と友達になりたくなった。その彼は英語キャンプで実行委員長をしていた子だった。


今でも覚えている。

席を一つはさんで斜め後ろだった彼と彼の友達は、実行委員長だった彼が熱心に私が好きなゲーム(FF)の話をしていて、それを興味なさそうにもう一人の友達が聞いているという感じだった。


私はそれまでの人生で一番の勇気を出したと思う。

しかし、なんと言って声を掛けたかは覚えていない。

今なら「ねえ、私もFF大好きなんだけど、どのタイトルが一番好き?」

と声を掛けるだろう。そんなことを声掛けしたと思う。


それから…

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