現代芸術に倫理を問う。

何を読ませてくれてんねん!

途中から雲行きが怪しくなり、脳内をこの言葉が駆け巡った。
もうすこし硬派に貫いても良かったと思う。

でも、この筆致にした意図も組める。
一度は断念したレビューだけれど、やはり書き残しておこうと思う。

『Fountain』は、読み終えたあとに感想を書こうとすると、まず手が止まる作品だ。すべての語彙が、あまりにも無力に感じられる。

あらすじを書くことはたやすい。
でもそれでは意味がない。

笑える構図は用意されている。
けれど、これはコメディではない。

死体を展示することはままある。
解剖途中のミイラが博物館に展示される。

エジプトのファラオは、何千年もの時を経て世界各地に運ばれることになるとは思ってもみなかったはずだ。


客観的読み方を、本来この作品は許さない。
それくらい強くて。
ほんとうは。

ちくわノートが隠している牙を、すこし垣間見て。

わたしはこのレビューを残す。