夜の川に、鞠が跳ねる。

きっと「同じだ」と思う人がたくさんいると思う。
でも「同じだ」なんてとても言えない、とも思うと思う。

わたしたちは不器用にそうやって、触れ合う人を探し続けている。

流れる水の流れと、鞠を選んだ心からは、

美しく転がり、そして跳ね、

絹糸で、繭のように包まれた球体は、

なにものにも汚されることなく、

先へ先へと流れ跳ねるだろう。