第十二章
スマホで悠のインスタグラムを見た。
そこには男バージョンの悠がいた。ただ視点は相手側から悠を映していて、小さなスプーンでアイスをあーんしてあげているシーンを切り取ったような構図だった。多分、相手はアリスだろう。最近仲がいいアイドルだ。姫系アイドルで女の子のような顔をしている。悠と同じく普段は地雷系メイクをしている。ピアスは開けてないみたいだ。
いいね数はすでに1000を超えていた。コメントも『普段姫なのにイケメン』『男バージョンも可愛い』『ゆうにゃん可愛いよ』と書いてあった。
叶の中で嫉妬が生まれた。
インスタグラムはやらない叶は検索でヒットできるレベルの情報しか知らない。アイドルだからファンとダイレクトメールはしないだろう。そうやって炎上したり、余計な情報ふきこまれたり、真実か虚偽問わずファンとの直接的なやり取りというのは余計な火種を生むものだというのに、youtuberはメールを公開し、ファンと揉める。男性、女性、アイドル問わず仕事以外でのメールは警戒するべきだ。
「ただいま」
悠が帰ってきた。
急いで玄関に走る。靴を脱いでいる悠がいた。男の姿なんて久しぶりだ。
駆け寄る叶に悠は笑顔で両手を広げる。抱き着く叶の頭を優しく悠は撫でた。
「ただいま、叶」
「おかえり悠」
「どうしたの? 珍しく甘えん坊だね」
叶は何も言わなかった。何も言わずにキスをした。そのまま壁に悠を押しやった。そして服の下から乳首を撫でる。悠の吐息が口の中に入る。左手でベルトの金具を外して悠の中に入る。入ろうとする。悠は軽く抵抗したけど、強くはない。悠も期待している。
「あのアリスとしたの?」
「………」
無言は肯定だ。お仕置きしなくちゃ。
左手で悠のアソコを撫でる。甘い吐息が漏れる。
「俺さ悠がいない間、ずっと悠の事考えていたのに悠は撮影の合間にアリスと寝たんだね。まだデビュー前なのにそんなスキャンダルをアイドル同士でしていいのかな」
「あっ、ねっ……寝てないよ」
「言葉に詰まってる。寝たんだね」
「そっ、それは叶がエッチなことしているから」
「3日居ない間に言い訳まで覚えちゃって、悪い子になったね。インスタ見たよ。悠が小悪魔化する時は相手と寝た時なんだよ―――」
叶は言葉を区切り、悠のピアスで飾られた耳を舐める。
「―――いい加減自分の人格に気づきなよ」
そう言って悠の耳の中に舌を入れる。左手ではアソコを擦っていく。耳と下でイかされる間に悠の腰は砕けて、玄関の床にへたり込む。
「ベッド行こうか。たくさんお仕置きしなくちゃ」
そう言って叶は悠をお姫様抱っこする。
「許して、もうしないから……」
そう許しを請う悠を寝室に運び、ベッドに寝かせる。そして服を乱暴に剥ぐ。短く悲鳴を上げる悠。周囲に何個かボタンが飛んだ。
叶は悠の身体を舐めるような手つきで触れる。キスマークは付けていないみたいだ。
「ごめん、許して」
そう乞うが叶は悠のアソコを今度は全部脱がしてアソコを舐める。
「ひゅんっ!」
ちょっと舐めただけなのに可愛い声がした。
「お前が俺のモノだってもう一度自覚させてやるよ」
そう言って叶はフェラを始める。ゆっくり、ねちっこく舐めまわされる。温かい口の中とぬるぬるとした舌の感触が気持ちいい。
叶は一度口を離し、唾液を垂らして、また舐める。
「ふぁ……叶、どんどんうまくなったね。練習したの?」
「AVで覚えた」
「どんなもの?」
「ニューハーフ」
「面白い?」
「お前そっくりな子いたぞ」
「へぇ……」
その反応に叶は悪戯好きな子犬のような笑みを浮かべる。咥えていたアソコを離して言う。
「自分は浮気しといて、俺がAV見るのは嫉妬するんだな?」
「それは……」
不敵な笑みを浮かべながら叶は自分の顔の近くでゆっくりと悠のアソコを手コキする。
叶は悠の中に入れる。
「うっ、まだほぐしてないのに……」
痛みで悠はシーツを掴む。
「俺がどんな気持ちで悠の事待ってたか、3日も会えないなんて今まで考えられなかった。悠は浮気なんかしないと思っていたのに!」
今まで家族同然のように一緒に暮らしていた叶にとって、悠がいない日常は考えられなかった。それでも、信じて待っていたのにインスタグラムの投稿から気づいて、一気に不安になったんだ。僕のせいだ。と悠は反省した。僕の迷いで叶を不安にさせてしまった。
普段、冷静な叶がこんなに取り乱す事がないから悠は叶を抱きしめた。
「ごめんね、不安にさせちゃったね。大丈夫、もうしないから」
泣いている叶の頭を撫でる。可愛いな、この大型犬は。
悠は叶の顔を見て、その涙を舐める。そして自分からベッドに寝た。
「ほら、抱いて」
叶はゆっくりと悠の顔に近づき、優しいキスをしながら頭を撫でた。ゆっくりと優しい手だ。大きい男らしい手。この手が好きな女性もいるだろう。
「悠、好きだ」
「僕も、叶の事大好き」
そう言うと叶はゆっくりと優しく悠の中に入る。叶の温かな体温が感じてひとつになった気持ちになる。やがてゆっくり動いて、ちょっと奥のところが気持ちいい。
「いいよ、気持ちいい、もっと突いて」
叶はどんどん中で大きくなる。ずっと気持ちいいところを突いてくれるから幸せな気持ちになる。
「前でもイッてもいい?」
そう言うと叶は前も触ってくれた。
「あっ、気持ちいい……」
叶とのセックスは大好き、愛されセックス。本当に幸せな気持ちになる。
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