第二章

 鳥の声が聞こえる。

 チュンチュンとスズメが鳴いているのが聞こえる。目を開けると目の前にはピアス姿の悠が寝ている。叶は昨日の事を思い出しながらここがラブホだと思い出した。起きる前に悠にキスをする。唇にキスをすると悠の息がかすかに漏れた。それがエロすぎて布団にもぐり悠のアソコを舐める。悠は朝立ちしない。性欲がないのかと思うほど悠からは性欲の気配がしない。そのくせに攻められると可愛い声で啼くのだから、この可愛い生き物を永遠に逃したくない気持ちになる。

 フェラしていると次第に濡れてきている。

 「ふえ? 叶?」

 毛布の外で悠が起きた様子がした。

 「何しているの」

 「ふぉふぁふぉー(おはよう)」

 「何しているの?」

 「ふぉっふぉふぁー(ちょっとなー)」

 「はあぁっ……朝フェラ気持ちいい」

 昨日のセックスのせいでマゾのままでいる悠は、普段なら抵抗するところだが、朝フェラの気持ち良さに委ねている。

 「今何時?」

 ラブホに時計がないからたぶん、布団の外でスマホを見ているんだろう。

 「うわ! もう8時! 叶遅刻だよ」

 「まじか」

 仕方なくフェラを続ける。どうせ遅刻なら昼登校で良いだろう。それに途中でやめたらムラムラして授業に集中できないしすっきりしていこう。そう思って激しくフェラする。喉の奥まで入れると中で大きくなってきた。

 「あぁぁ、なんで? ねぇ、遅刻だよ? やめよう? 遅れちゃうよ」

 だからだよ。遅刻なら思いっきりすっきりさせないと授業に影響するからな。スイッチの入った悠はちゃんとイかせないと理性が保てない。ただそれもそれで楽しいものだからいつかの機会にそれもしてみよう。叶の方も性欲を持て余してしまうが、授業中にムラムラしてモヤモヤする悠を眺めているだけでサディスト心が満たされていく。

 もう少しフェラを激しくして喉の限界まで入れる。

 「ふぅごぉ……」

 ちゅくちゅくという水音と共に濃厚な液体が口に溢れてきた。中でぴくぴくしながらまだ少し出ている悠のアソコを舐めながら口から離し、先っちょを舐める。「あっ……」と短く感じる悠。アソコは白い液体でドロドロになっている。それをシコシコしていく。

 「ほら、出せ」

 「んっんっんっ」

 「お前女かよ。男にイかされて恥ずかしくないの」

 「イキたい……」

 言外にもっといじめてと乞う悠に手コキを止めた。

 そのまま叶は制服を着始める。驚き、寂しそうにする悠は困惑しながら制服の袖をつかむ。

 「い、意地悪しないで。イキたい」

 「じゃあ、おねだりは? 教えただろ?」

 恥ずかしそうに顔を赤くする。

 ベッドの上でまるで女みたいな座り方をしていた悠は正座になり叶に乞う。

 「最後までイキたいです。お願いします」

 そういう悠のあごを上げて叶はキスをした。

 「よくできました」



 ベッドの上でどろどろになったアソコを手コキする。

 亀頭を手のひらでこすると悠は可愛い嬌声をあげる。そのまま先っちょを包むように撫でる。撫でながらピアスだらけの悠の耳を舐める。下半身と耳の刺激で悠の腰は次第に崩れそうになる。

 「どうしたいの? 言ってごらん」

 「イキたい」

 「そっか」

 聞いただけでイかせるとは言ってないから続ける。

 「お願い、イキたい……あの、お金払うから。お願い」

 「いや、いらねぇから」

 普段NTR(寝取られ)同人誌ばかり買っているからそういう思考になるんだ。叶がまるで売春(売り)のような事しないとイかせないような男だと思われるのは心外だった。

 「ほら、仰向けになれ」

 そう言って四つん這いだった悠を仰向けに寝かせる。

 小さいが男の中では中サイズくらいの悠のアソコはトロトロで、さきっちょから白い液が少し出ている。それを舐め取る。短い声が悠から漏れる。

 「最後はフェラでイかせてやる」

 フェラが嫌いな男はいないと思う。

 口の中であそこを舌でマッサージしながら口を少し小さくしてアソコ全体を刺激する。

 「叶の口……犯しているみたいで気持ちいい」

 (犯しているのは俺だバカ)

 そう思っていたが太ももで頭を挟まれて動けなくされた。

 「ふぉお?」

 「ごめんね」

 そう言いながら悠は身体を起こした。さっきよりも太ももの締め付けが強くなる。それどころかアソコもまた大きくなった。

 「叶が悪いんだよ」

 そう言いながら頭を手で押さえられ喉奥まで激しくピストンされた。

 嗚咽しながらも自分の唾液が溢れていく。少し吐きそうになりながら涙が出るが悠はやめない。それどころかどんどん激しくなって、叶の口をオナホのように扱う。

 悠の腰を掴んで離そうとするがやめない。

 性欲の爆発した悠はドンドン激しくしていく。口の中に精液の匂いが溜まっていく。



 くそ、限界だ。早くイってくれ……。



 そう思ったがなかなか悠はイかない。

 小刻みにピストンされ、半ば諦めかけていた。喉までアソコの先が当たる。いや、もう食道まで来ている。コイツ、こんなに長かったか?

 やがてピストンは止み、そのまま喉奥にアソコを押しやりながら悠の腰は痙攣していく。食道に生温かい精液の匂いが充満する液体を流し込まれた。

 「あっあああぁぁ……」

 気持ちよさそうにイキやがって……。

 ずっと出ている精液を無理やり飲まされながら、悠の綺麗な肌の下腹部しか見えない視界で終わるのを待っていた。やがて自分の唾液と精液でドロドロの悠のアソコが出てくる。匂いが本当に悠からくるのかと思うほど濃厚な匂いがした。

 「綺麗にして」

 そう言う悠のアソコを叶は舐める。

 「Sの気持ちわかった。めっちゃ気持ちいいね」

 ドSに目覚めたのか。変な扉を開けてしまったかと叶は後悔した。

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