幕間 幸せな3日間

※性的なニュアンスを含むシーンあり(R15相当)







 リーザが目を開けるとそこはロバートの腕の中だった。


 素肌の触れ合いが心地良い。 


 何度も何度も、互いに偽りを纏いながら肌を重ねてきたが、その逢瀬が朝まで続く事はなく、彼の腕の中で目覚めたのははじめてだった。


 ロバートの寝顔があまりにも無防備で、可愛く感じてしまう。


 逞しい腕と胸板に頬を擦り寄せるが、ロバートは余程疲れていたのか、目を覚ます気配がなかった。


 少し、残念だったが、幸福感で心の底から満たされてくる。



 ロバートが愛していると言ってくれた。


 薄暗い夜伽の間ではなく、日がさす明るい寝室で改めてはっきりロバートを見ると、何だかとても嬉しくなった。



『こんな日が来るなんて思わなかったわ……ずっと、ずっと続けばいいのに。どうにかしてロバートを引き止めることはできないかしら……』



 リーザはひとしきり思案したが、手立ては何も思いうかばなかった。







 昨晩から何も食べていないので、お腹も空いてきた。


 ひとまずリーザは起き上がろうとしたが、その気配でようやく反応した腕が巻きついてきた。



「きゃっ…」



 驚いたリーザはロバートの腕の中に倒れ込む。そのままぎゅうっと抱きしめられた。



「おはよう…リーザ」



 寝ぼけ眼でロバートが呟いた。



「もう少し、こうしててくれないか?今俺、すっげぇ幸せ……」



 リーザの顔が真っ赤になる。


 嬉しい、嬉しい!嬉しい!!



「わたくしも…幸せよ……!」



 へにゃっと笑うロバートが、愛しくて堪らない。リーザは思わずロバートの頬に口づけした。



 ロバートは意表を突かれたのか、一瞬固まった。



「やべぇ。リーザ、朝から可愛すぎだろ……」



そうぼやくと、リーザの頬にも口づけを返してくれた。



「もう!何言ってるのよロバート!」



リーザは赤面する。



「ほんとだって。朝目覚めたら横に好きな女がいるってさ、もー至福」



 ロバートは目を細めてさらに笑う。


 その顔は反則だ。リーザの胸がばくばく言ってる。


 真っ赤になり固まったリーザに、ロバートはチュッと音を立てて口づけをした。



「やべぇやべぇ、こんなに明るいうちからいちゃついてたら、また襲いたくなるじゃないか」



 そう言って身を起こそうとした。


 リーザはいたずら心を起こし、ロバートに身体を押し付け、それを阻止する。


 ベッドに引き戻しておいて、今更止めるなんて……。


 リーザはすでにその気になっているのに。



「今日は、何をしたら良いかしら?ロバート」



 ロバートの身体の上で頬杖をつき、リーザは上目遣いで微笑んだ。


 今度はロバートが真っ赤になる。




「あー、もう限界!」

 


 ロバートはリーザの頭を引き寄せ、濃厚な口づけを落とした。


 その3日間は今までのどの瞬間よりも光り輝いていた。






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