第6話 テンプレダンジョン
そんなこんなで訓練を終えて実戦にでても大丈夫と確信を得た俺はダンジョンアタックする事にした。
わがテンプーレ公爵家の保管する
テンプーレダンジョンへだ
その名の通り至って普通?のダンジョン
離れにある屋敷内の地下入り口扉へ向かうと鎧を着た騎士が入り口を警戒する様に立っていたが、爺がスッと右手を上げるとガシャガシャと音を立てて両サイドに移動して道を空ける。
「どうぞ」
と言う爺のエスコートに従う
「うむ」
階段を降りると上下左右を石壁に覆われた通路が真っすぐに伸びている
「1階は真っすぐ進むだけですじゃ」
「うむ」
10歩ほど進むと、どこから発生したのか急にゴブリンが3体現れた
ギャギャギャと俺を嘲笑うかの様に下卑た笑みを浮かべる
ギャギャギャ【ミロフトッタブタトジジイガキタ】
とでも言ってるのだろうか
「爺、手を出すなよ?」
「分かっておりますとも、流石に訓練場の動きを見た後で、その様な事は申しません」
「うむ」
シルヴァと模擬訓練を行った後は、爺とも訓練しているので俺の高い実力は伝わっている
俺がファファファ!と叫ぶと
ゴブリン共は炎に包まれて身悶えると、やがて倒れて消えた
後には小さな石が3つ、俺はそれを黙って拾うとポケットに突っ込む
「はっ!申し訳ありません!今の技術はいったい‥」
爺は俺に魔石を拾わせた事を謝罪するが
「あれは魔法使いの基本コンボのファファファだ」
そう、ファイアーボールをキャンセルで3連続出しただけの基本コンボ
割と初心者にはタイミングがシビアだが、俺みたいな上級者からすれば目を瞑って鼻歌を歌いながらでも楽勝だ。
「そうなのですか?私も長い間戦いの場に身を置いてますが初めてその言葉を耳にしました」
え?そうなの?キャンセル技の概念がないのかな?まあ、爺は暗黒騎士だったから、知らないだけかも知れんけど
訓練場では爺もシルヴァも普通にコンボらしき物を使っていたような?
もしかしたら、この世界の魔法使いは近接戦闘を行わないのかな?
その後、普通に地下10階まで行きボスであるミノタウロスを倒して戻った
今の俺のステータスは
ブー・テンプーレ
職業 魔法使い
称号 貴族家の肥満児【素速さ10分の1、防御力が2倍になる】ダンジョンの申し子【ダンジョンに申し申しと言うと極稀に言う事聞いてくれる】
レベル10
HP 10/10
MP100/100
SP100/100
力 45
防 30
技 15
魔 20
速 2
スキル 節制【全てのエネルギーコストが100分の1、HPMPSPが10分の1】怪力【力の強さが3倍になる】連続魔法【連続で魔法が撃てる】
おっ!連続魔法のスキルが増えてるな‥キャンセルでコンボしてから撃てる様に後追いでスキルとして反映されたのか?恐らくそうだな、だってダンジョンに入る前には、そんなスキルなかったしレベルも1だったからね。
ダンジョンの申し子はこんなスキルじゃなかったようなたまにラッキーな事が起こるみたいなスキルだったよな?因みに最年少でダンジョンをクリアしたらもらえる称号だ。
まあ良いか
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