第4話 魔法使いタンクのヘイト管理
本当に良いのですか坊ちゃま?
くどい!かまわんと言っている!
俺は屋敷にある訓練場で執事のじいを相手に問答を繰り返していた
このゲーム世界の高級訓練場と言うのは、魔法陣が描かれていて、そこで負った怪我を一瞬で回復してくれる。
更に言えば内の屋敷の訓練場は最高級訓練場なので怪我どころか致命傷でも訓練場の中であれば一瞬て回復するのだ
俺みたいなHP1の紙装甲であっても問題なく訓練出来る仕様である。
しかし、坊ちゃまに攻撃を当てるなど私には‥
ふん、ならば他の者に頼む
おい、そこのお前!私に攻撃してこい
へ?俺っすか?
壁にもたれかかっていた銀髪細目の男に声をかけた
坊ちゃま!こやつは‥
へへへ、良いっすよ!アンタにはちょっとムカついてたッスからねえ♫
坊ちゃま!この男は元S級冒険者で、護衛として雇っておりますが私でも手こずる程の相手なのです!もし万が一くらいには坊ちゃまの体が危険となります!
(うん知ってた!だってこいつは俺の死亡フラグの1人だもん)
へぇ‥万が一ねぇ
ん〜♫やっぱりアンタからやっていいすか?
ふん!望む所よ(やれやれ、これで坊ちゃまから私にヘイトが移ったであろう‥実際には現在のワシでは普通に勝つくらいが関の山じゃからのう)
ふぅん?では、美少女と噂のお前の弟(間違いではない)やらに頼んでみるか
ギィンッ
俺の盾(ゴミブタ)が目を見開いた銀髪の冒険者の木剣を防ぐ
殺すぞブタ野郎
ふん、それでいい
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