第3話 金髪ゴミブタ魔法使い爆誕

10才の誕生日の洗礼によって得た


美徳スキル 【節制】


魔法やスキルの使用に必要なエネルギーコストの効率が100倍になる代わりにHPMPSPが10分の1になるというデメリットがあるスキルだった‥


そのせいで体力が1しかなくなった俺が選ぶ職業は?


決めたぞ、俺は魔法使いになる!


前世でも魔法使いだったから‥と言う理由ではなく体力が1しかない俺には魔法使いしか選択肢がない‥


だって近接戦闘したらスライムに体当たりくらっても死んじゃうからね!


最終的には無限に近い魔力で弾幕を張り続け敵を圧倒する


タンク魔術師だな!


ん?魔術師なのにタンク?


大丈夫!当たらなければどうってことないさ!


でも、それって当たったら死んじゃうって事やん、と思ったかも知れない。


しかし、安心してください


パリィしますよ!


と言う訳で教会で魔法使いに転職して屋敷に戻った俺は盾を探していた


坊ちゃま、こちらはどうでしょうか?アダマンタイト製の2メートル超の大型盾【カイトシールド】で坊ちゃまの全身を完璧に覆います!


いや、こんなん重くて持てたとしても振れんし動けんやん


ですが坊ちゃま安全第一でございます!坊ちゃまへの攻撃は私が通しませんが万が一、億が一、京が一と言う事がございますればカイトシールドを前に構えてじっとして頂いた方が‥


過保護なGが薦めてくる盾はどれも大型で頑丈な盾であった、そんなの俺がいくら力が強いと言っても10歳児の体格で使いこなせるわけないだろ?


なんか疲れた俺は屋敷の部屋に戻った


そこで、色々とこれからの育成予定を紙に書いていく


ああくそ!


俺は前日に書き込んでいた育成フローチャートを丸めてゴミ箱に捨てようとして


ん?これは‥


ゴミのフタが青く光り輝いている


俺はゴミブタを軽くコンコンと指で叩く


キンキンと甲高い音が返ってくる


取手は外側にはなく出っ張った真ん中の部分を引っ張って出す様だ


ふむ見た目よりも軽いな


そしてフタを開けて裏側を見ると取手が付いているではないか!


ホッホ、坊ちゃまがよくゴミ箱に隠れる物ですから、中からも出やすくする為に取手をつけておりますじゃ


ほう


それだけではありませんぞ!硬くて軽く魔法をも跳ね返すミスリル100%製ですじゃ!このゴミ箱に入って隠れておれば大魔道士の1級魔法をくらっても安全ですぞ!


これだ!


俺はゴミブタの内側の取手を握り盾を構えた


おお、ゴミブタを構えても絵になるとは!隙のない良い構え、Gは感動ですじゃぞ


ふんふん!盾を振り振り


これでピースは埋まった!












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