第6話 今日もキスの嵐を

「あら、弟君、こんばんは」

「査定おねがします。

 今日はね、2層まで下りて行ったんだ。初めてだったけど、ゴブリンは一人だったのでぶんなぐって倒したよ」

 フェアリーに査定を依頼する。

「ゴブリンのコアが一つ、スライムが5個ですね。

 評価額は10000円です。国庫へ1割納めるので振り込みは9000円になります。次回も頑張ってくださいね。


 「あのー」

「いいわよ」

 この液体歯磨きを1分使ってきてくださいね。


 受付の横に置いてあるちょっと大きめの植木の陰に入って、今日はミント味のガムを噛んで、それじゃーキスしますね。おさわり禁止ですから。


「もっとお願いできますか」

「もっと頑張ったらね、お姉さんサービスしちゃう」


 次はガタイの大きな人だった。どこかで見た人だなと思い返すと、キャッチャーやってた人だ。

「査定おねがします。慣れてきたので、2勝に潜りました。ゴブリンは単独で出てきたので危なげなく倒せたんです。」

 フェアリーに査定を依頼して、

「ゴブリンのコアが5つ、スライムが5個ですね。

評価額は30000円です。国庫へ1割納めるので振り込みは27000円になります。次回も頑張ってくださいね。


 「あのー」

「いいわよ」

 この液体歯磨きを1分使ってきてくださいね。


 受付の横に置いてあるちょっと大きめの植木の陰に入って、今日はミント味のガムを噛んで、それじゃーキスしますね。おさわり禁止ですから。


 次はガタイの大きな人だった。初めて見る人だったけど、落ち着いている。

「査定おねがします」

 フェアリーに査定を依頼して、

「ゴブリンのコアが20個ですね。

評価額は100000円です。国庫へ1割納めるので振り込みは90000円になります。次回も頑張ってくださいね。


 「キスは?」

「いいわよ」

 この液体歯磨きを1分使ってきてくださいね。


 受付の横に置いてあるちょっと大きめの植木の陰に入って、今日はミント味のガムを噛んで、それじゃーキスしますね。お尻触ってもいいですよ。


 まるで枕営業しているみたいな気持ちになった。

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