第7話
【黄昏】
何処かの空に
哀しみがひとつ埋もれた
風の匂いと空の色
すれ違う影に怯えていた
変わる景色が立ち並み
昨日の事すら思い出せず
薄れゆく想いは儚く
その全てを愛せていただろうか
近過ぎる言葉が見えなくて
遠過ぎる優しさは聞こえなくて
やがて溶けて 消えてしまうのに
時間は私の中に留まり続ける
君だけが振り向いて笑う
鮮やかに約束が砕けても
黄昏が影を織り成すから
見えない自由を囲っている
重ねゆく日々
(広がる水面の層)
(広がる光の層)
あの日君といた毎日
与えられた人生の中で
君の手が僕を導いた
桎梏(しっこく)を引き受けた君に
優しい風が落ちた
そんな風(ふう)に出した答えが
心に降(お)りた微かな想いが
色や形を変えてゆくんだ
君だけが振り向いて笑う
鮮やかに約束が砕けても
黄昏が影を織り成すから
見えない自由を囲っている
季節の訪れを待ちながら
想いに馳せて突き動かせ
新しい風か吹き抜ける
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