概要
私の感情の、純粋結晶化したアンモナイトを、あなたが食べる。
「六番目のリャスポーストリ。ショスカの三重星が滅び墜ち、ニフルメはトユトの招きに失敗して、ユパタに夢籠りをして八百二十三の落雷を数えたころのことだ。僕の言葉は、理解ができるかい」
そう、シシハタは奈津芽に問うた。
これは、素晴らしい馬刺しと、A5ランクの、サシが上品な葉脈みたいに入っていて、赤身がルビーみたいに透きとおってキレイな牛肉を前にした、女達の短い一節。
そう、シシハタは奈津芽に問うた。
これは、素晴らしい馬刺しと、A5ランクの、サシが上品な葉脈みたいに入っていて、赤身がルビーみたいに透きとおってキレイな牛肉を前にした、女達の短い一節。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!閉じ込めた感情はアンモナイトになる。純文学と幻想小説のマリアージュ
純文学というものにあまり馴染みはないのだけど、いったん読みはじめると深みにはまる中毒性がある。この小説はそういった気持ちを思い起こさせてくれました。
奈津芽(なつめ)という女性が抱いている心情をとても丁寧に描いた作品です。共感し感情移入する人も多いのではないでしょうか。奈津芽の気持ちがするりと自分に入り込む感覚がとても気持ちがいい。
後半からは友人の沙苗の導きによって、すこしふしぎな世界へと足を踏み入れます。タグにもある通り、幻想小説へと様変わり。
この世界を通し、奈津芽の抱えるわだかまりを解いてゆく物語ではあります。ただラストに辿り着いた瞬間、沙苗という女性についてもこれまで語ら…続きを読む