第6話楽しい外食

「じゃあさっそくみんなー!レストランまでレッツゴー!!」

エンジェルは超高速で翼を広げて まるでチーターみたいだ。いや、チーターよりも速い。

(…なんかエンジェルさんめっちゃ元気……)

「ちょっはやいです!!!」

僕は遠くてまも聞こえるように言った。

「あー!ごめんごめんちょっと調子を乗ってた!少しスピード遅くするね!」

エンジェルはめっちゃニッコリ笑った。

「まあ、今は新人がいるからな。」

アキマもニッコリ笑った、いやそもそも眉毛も口もない、目しかない。

「じゃあ行こうか!」

「ああ」

「わかりました!」

……


無理だ。速すぎる。遅いってなんだっけ。


「あの…速いです!!!!」

僕はまた遠くでも聞こえるように大きな声で言った。

「え?速い?え、あ、おっけー。」

(相手は遅いというものができないのか…?)


やっと自分と同じスピードになった…


……あれ?今から出発?


「久々のステーキだね!!」

「ああそうだな」

2人はめっちゃ仲良く話す。だが、俺はそもそもこれが本気のスピードだから上手く喋りにくい。

(……って、え?ステーキ?…)

「あのちょおうとアキマさんステェキ食うんですかあぁぁぁ」


俺は頑張って喋ってみた。

「ああそうだ、地獄の国で食べるステーキはめっちゃ美味いぞぉ?」

「まあじっすか!やったぁあ」

俺はステーキを食うと聞いてめっちゃ嬉しい。


ついた。


すごい大きな建物だ 言葉では言い表せないくらいだ。

「じゃあ入るぞー」

アキマは翼を閉じて言った

(やべえめっちやワクワクする!)

「え!?!?なにこれ!?!?やっっば!!!!」


そこに入った瞬間 光がとても輝いていた。とっても広い。しかもたくさんガラスが周りにある、そこの下には赤いカーペットが広げられている。そのガラスの中にはお皿の上にステーキがあったり、ケーキがあったり、でもサンプルだ。きっと紹介するために置いたんだろう。受付は1番右側、お金持ちそうな悪魔たちしかいない。

「まじかよ…もうこれ天国じゃん…」

「悪魔にとったらこんなもん普通だ!!」

俺たちは受付に向かいながら行った。


「ハロー!ご予約のお名前をお伺いしても……」

アキマさんはさっとなぞのメダルみたいなものを取り、店員に見せた。

「ッ!アキマさんですか!こちらの席へ!」

店員はすぐ僕たちに席を教えてくれた。


…アキマさんって一体何者?

俺たちは席に座った

「ケーキでも頼むか?」

「うん!そうだね!」

「ステーキも食べたいです!」

「わかった。ステーキとケーキ注文な」

「やったー!ステーキだぁー!地獄のステーキはどうなんだろう!」


気まずい。

すごく気まずい。

なんか俺…悪いこと言ったかな…


「なんか……話そうか…?」

エンジェルが気まずそうな顔をして言った。

「…ああ、そうだな…」

「はい、そうですね…」

「どうぞ!アキマ様!ステーキとケーキです!」

店員はゆっくりと ていねいにステーキとケーキを置いているお皿を置いた。

さっそく1口食べてみる……


「もぐもぐ…」

俺はゆっくりと口を開き食べてみた。




「おいしい!!!すごい!!!ここ天国!!!???」

柔らかくて1口食べてみると味が広がってめっちゃおいしい!。

「おい 迷惑だ。」

「あ、すいません…」

席についてる客達がアキマに怒られている俺を見た。クスクス笑ってる……。

俺はまだステーキを食べる。

もぐもぐもぐもぐ……

「かやとくん相当お腹すいてたんだねー……」

「まあ、大好物なので。」


食べ終わった。

そしてエンジェルも食べ終わった。

「もう少し食べたいです!」

僕は手を上げて言った。

「あ!なら僕も!」

「ああわかった。なにがいい?」

「カレーライスでお願いします!」

エンジェルはニコッと笑って言った。

「アキマさんは食べないんですか?」

「ああ、そんなにお腹すいてないからな」

「ど、どうぞ!カレーライスです!。」

さっきとは違う店員さんがやってきた。


さっそく一口食べる…


「うまっ!?」

ジャガイモがふわふわしてて美味しい!さらにお肉も柔らかくて食べやすい!とろとろしててうまぁい!。お米はふんわりしてる!。


「美味しいね!」

エンジェルはスプーンを持ちながら言った。

「はい!」


全員食べ終わった。

「もう食べ終わったし帰るか。」

「「わかりました」」


俺たちはそのまま出口に向かって行った。

「あれ?会計はしないんですか?」

「もうしたぞ」

「あー、かやとくんにはまだ教えてなかったね…」

「え?」

「もう会計したんだよ。僕たちが今つけてる悪魔達がつける角があるでしょ?それでお金払ったり連絡もとれるんだ!」

「だからさっきも店員さんを呼ばずに注文できたんですね!」

「じゃ!さっきの場所に帰るぞー!」

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ヤミーバイト、始めました @emimaru_novel

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