第4話 もう1人の人間
「おーい!こんにちはー!」
「え?だ、誰?」
「こいつは1ヶ月前にお前と同じく仕事を始めたんだ。仲良くしろよ。」
「ええ!?急に言われても…」
アキマさんはそのままどこかへ行った。
俺と同じ人間の人がいるなんて思ってなかった。
その俺以外の人間は優しいオーラしか出てこない。年齢は俺と同じくらいだろう。
「えっーとね…まず君は…新人でしょ?」
俺と同じ人間はすごい笑顔でこっちを見てくる
「まず…羽と角は生えてるから…君!能力は?」
「…え?能力?ないですけど…」
「あーないかーじゃあつけないとね!」
「え?」
俺と同じ人間はポーションみたいな物を作っている。
そしてそのポーションを3本並べた。
「はい!どれがいい?」
【氷(3秒だけなにかを凍らせることができる)】
【毒(相手に毒を少しだけ付けることができる)】
【時間"(時間を遅くできる)】
「はい!なにがいい?」
「えー。じゃあ毒で」
「おすすめしないよ」
「ん?じゃあ氷で」
「おすすめしないよ」
「じゃ、じゃあ…時間のポーションで」
「わかった!じゃあ時間のポーション飲んでね!」
(……この人間、頭どうなってんだよ…)
俺はそう思いながら時間のポーションを飲んだ。
「そういえばお名前って…」
「ああ!僕の名前ね!僕の名前はエンジェル イエロー・プリンス クールだよ!」
「…え?」
「ん?」
「エンジェルイエ…」
「そ、そんなに難しかったかな?別に好きなように呼んでいいよ!」
「は、はいわかりました。」
(どうしてエンジェルっていう名前がついているんだ?)
「どうしてエンジェルっていう名前がついてるか気になる?」
「はい!」
「僕はね、実は元々天使だったんだ。」
「え、じゃあなんでここに…?」
「えっとねー、僕は昔天使だったんだけど 僕、仲間殺しちゃったんだよね。」
「え?」
「…天使の世界ではね、なんでもあるんだよ!たとえばレストランや、人殺し会とかがあるんだ。人殺し会では、よくイライラしてる人などが来るんだ。それで僕はそこに行って、殺しちゃったってわけ。」
「…ん?」
上手く頭が理解できなかった。
「まあ、とにかく僕は人を殺しちゃって、悪魔の世界に行かれたってわけ」
「でも人殺し会だから、ほかにもいろんな人が来て、結果的に誰か死ぬんですよね?」
俺はなんとなく答えた
「うん!そうだよ」
「じゃあほかにも人がいるんじゃ……」
「…あのね、新人くん。僕が行ったのは1回だけじゃないんだ。僕だって1回"殺された"こともあるんだよ?それを悪魔から救ってもらったんだ!」
「え?」
「だから箱の中身は"天使の死体"ってきっとアキマさんから聞いたでしょ?」
「まあ、はい」
「僕も最初はそこに入ってたんだよ。」
「え、じゃあつまり、悪魔は"天使の死体"を復活させてるの?」
「うん!そうだよ」
(でもどうして復活させようとでも思ったんだろ、まあ後で聞くか。)
「もしかしてまだ僕の名前のこと考えてる……?別になんでもいいよ…?エンジェルでもいいし…?」
「え、あ、じゃあエンジェルって呼びますね………」
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