第3話 天使か悪魔か
「ん?!え!?どういうこと?!」
「風が強くて目が乾燥するから目が開けれないんだけど!?」
「うるせえ!掴まれ!」
やっとついた。
「はぁ……怖かった……死ぬかと思っ……嘘だろ」
そこには空の雲に乗っていた。
「死ぬかと思ったじゃなくてもう死んでたのか……?」
「落ち着け、死んでない。ここが俺らの国だ!!!」
「え?」
(でも、人間ではないよな?絶対にこれは天使か悪魔だ。雲の上にもいるし……いやでも天使か?意外と言い方は悪いけど、せいかくは優しい…のか?でもツノも生えてたし……?翼の色黒だし?)
俺は悪魔みたいな人をずっと見つめながら考えた
「こっち来い」
「あー!」
俺は悪魔みたいな人に手を掴まれ、知らない場所へ来た。
「ここは……?」
なぜか見た事のある、夢で見たのか?でも見た記憶なんかまったくない、一体なんなんだ?
「なんだか見たことあるだろ?」
「は、はい」
「これはよ お前だけじゃなくて他の人も"見たことある"って言ってたんだ でも理由は今でも不明だ。」
小さくて古い、きっと昔からあったんだろう。少しだけ、ドアが開いてある。少しだけ覗いてみると見たことの無い葉っぱや、割れているテーブルがある。
「"夢に出てきそうだ"」
「正解だ!これを見た人は夢にでて来るんだ!その理由も今は不明
「もう全部不明じゃん……」
「あ、そういえば来てくれ!」
「ん?」
「てめえも仕事始めたばかりなんだろ?ならこれをあげないとな!」
悪魔みたいなのが出したのはツノと、翼だ。
「まず、このツノをお前の頭にくっつけて、」
悪魔見たいなやつは、俺の頭にツノを頭にグサッと入れるかと思ったら、ピタッと角がくっついた。
「なんだこれ?」
「そして、これを……」
次は翼だ。ツノと同じくピタッとくっついた
「やり方を教えよう!まず、3回連続ジャンプしてみろ!」
「わ、わかりました」
「1!」
「2!」
「3!」
そうすると、さっきつけた翼がパタッと広がり、飛べるようになった。でもコントロールが上手くできない……
「す、すごい!なんだこれ!」
「上を向いたら更に飛べるぞ!下を向いたら下に行けるぞ!ちなみに降りるには 足がつくまで下に行って3秒間床を見てるといいぞー」
俺はなんどもなんども練習して、やっとコントロール出来るようになった。
(そういえば……名前なんだろう、まだ会ったばかりだし…)
「あの、名前はなんですか?」
「アキマだ。秋に生まれて、悪魔だからアキマになった。」
「へー悪魔だったのか……」
「…え?名前可愛くね?」
「うっせえ黙れ!早く仕事するぞ!」
「コントロール出来るようになったし、仕事始めるか」
「はい!」
(仕事って箱を運ぶんだよな……?でも悪魔だから
違うんじゃ…?)
「俺についてこい!」
「は、はい!」
俺たちは翼を広げて仕事場に向かった。
(いや、でも…箱を運ぶんだよな?ここは悪魔の場所だから絶対違うよな…?)
俺は翼をパタパタと広げながら思った。
「ついたぞ」
「…え?」
さっきのところよりもたくさんの悪魔達がいる。みんな列になって箱を持ちながら並んでいる、そしてある所に向かっている。
(みんなも仕事をしているのか?でも、人間は俺だけ?…)
「おおい!ちゃんと働け!新人!」
…という悪魔達の声が聞こえてくる。
なぜだ?みんな箱を運んでいる、箱の中身はなんなんだ?
「箱の中身が気になるのか?」
「は、はい!」
「箱の中身はな…天使の死体が入っているんだ」
「…え?」
「見るか?」
「え、いや、大丈夫です…」
(…天使の死体?え、嘘だよな?悪魔ってこんな仕事してるのか?普通天使とかと戦ってそうだけど…)
「あれ?新人さん?」
「…ん?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます