女の季
Rie
― 儚き光 ―
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春の声に
紅をひと筆、
頬に灯すころ
娘は知らぬ恋を夢みる
夏の風
肌を焦がして
血潮たぎれば
名もなき男の影を追ふ
秋の夜、
袖しぼる涙の熱
初めて知るは 女の痛み
冬来れば
白き息とともに
母の面影 やはらかに宿る
――幸あれ
たとえ親を離れようとも
己の道を行け
花も月も
移ろふごとく
女のいのちは
一度きりの光なり
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女の季 Rie @riyeandtea
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